Glossyー東京大学での軌跡ー

凡人東大生による素朴なブログ

東大TLPを受講するとどうなるか?

 

 

 

お久しぶりです。オンです。

 

ブログしばらくやらないつもりだったんですが、質問が来たので暇だし詳しくお答えします。受験勉強に関する質問には中々回答しにくいのですが、今回は東大内部の事情ということで。今回の質問はこちら。

 

 

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はい、TLPについてです。TLPを実際に受講してるブロガーって受験期に東大生ブロガーを割と色々チェックしてた僕でも全く見つからなかったので、これは気になる人もいるのでしょう。

 

 

知らない人向けに簡単に説明すると、TLPは英語が堪能な学生がもう一言語も集中的に学習してトリリンガルになろうというプログラムです。以前は入試英語の成績が受験生全体の上位一割の人のみにTLPの通知書が届いて、届いた人だけが受講申請が可能だったのですが、僕が合格した年から通知書は廃止され全合格者が取り敢えず受講申請をすることができるようになりました。しかしながら、全受験生が申請できるようになったからといってTLPを受講するのは決して易しくはなく、今年のTLP中国語の基準は91点と実質的に以前の基準と変わらない点数でした(同クラの最低点が91点で、なおかつ友達に90点で中国語TLPに落ちたやつがいるので、確実にここが分水嶺です)。

 

 

それで、このブログを読んでいただければわかると思いますが、僕は中国語のTLPを受講していました

過去形になっていることから分かるように、現在はもうTLPコースは(自主的に)辞めて、登録上はTLP生となっているものの、授業数などの点で一般の学生とは全く変わらない状況にあります。

 

ですが、春学期は紛れもなくTLP生として過ごしていたし、同じクラスの友達はまだTLP生のままでいる方が多数なので、質問に回答するには足ると思います。

 

 

それでは、前置きが長くなりましたが、質問に答えていきたいと思います。

 

 

TLPについて考える際には二つの基準を別に考える必要があります。それは、

 

① 入試英語でTLP水準の得点を取った

② ①を満たした上で実際にTLPに受講登録された

 

の二つです。

 

東京大学の学生は、①を満たしておらず自動的に②も満たしていない学生、①は満たしたものの②を満たしていない学生、①を満たした上で②を満たした学生の三つに分けられます。

 

 

 

質問者さんは入試英語でTLP水準の得点を期待できるということで、このうち後ろの二つの学生がどのような状況になるか、主にその違いについて書いていきたいと思います。

 

 

 

①の要素について。入試英語でTLP水準の高得点を取るとどうなるか?

 

東大の英語1列という授業は習熟度別にG1G2G3となっていて、一年の春学期では、入試英語の点数がG1(上位一割・TLP水準)、G2(上位四割でG1でない学生)、G3(残りの六割)というように割り振られます。そのグループ内で、一年の春学期の半分の期間、英語1列という(東大の授業で最もクソと言っても過言ではない)授業を受けます。TLP水準の高得点ならまず間違いなくG1、つまり便宜上最もレベルが高いとされるクラスで受けることになります。

 

それだけです。

 

え?っとお思いになるかも知れませんが、①のみを満たした場合に普通の学生と変わることは僕の知る限りはこれだけです。

 

東大にはALESA/ALESSという英語で論文を書く授業、Flowと言う英語でディスカッション等をする授業が有りますが、これらは入試英語の点一切関係なく、ALESA/ALESSは基本的に語学のクラスを基準に、Flowは入学直後のガイダンスの際に自己申告でレベルを決めて、クラス分けがされます。

 

質問者さんはスピーキングが苦手とのことですが、これはFlowのレベルを自己申告する際に低いレベルを選択すればいいだけの話です。

 

Flowのレベル決めはガイダンスで隣の人と英語で喋り、その感触でレベルを1〜6で選んで決めるというものですが、全然自分の感触より低いレベルで大丈夫です。レベル6だから好成績とか、レベル1だから成績悪くなるとかそういうのは一切なく、レベル内で優上〜不可まで成績がつきます。これはどういうことかといえと、向上心がある方を除き高いレベルを取るメリットは基本的に無いということです。僕はガイダンスでの感触から自分のレベルは4か5かなと思ったのですが、この情報を知っていたのでレベル3を申請し、その結果現在レベル2と3合同のFlowを受講しています。成績がどうつくのかはまだ分かりませんが、多分クラス内での入試英語の点は僕が一番高いですし、先生も非常にゆっくりな喋り方かつ平易な英語で、内容的にも全然難しいことはなくやれています。うちのクラスの文1文2は帰国子女が多く自分の英語力に自信があるのかレベル6を選択したやつが多かったのですが、レベル6は英語圏在住年数が5年を超えるようなやつでも課題の量や授業内容等で苦戦していて、成績で優がついた人は殆どいませんでした。

 

要は、Flowのレベル選択の際は、ガイダンスの時の自分の感触よりもレベルを下げた選択をしておけば、授業についていくのも容易だし高い点数を取りやすいということです。僕も正直中途半端に見栄はらずにレベル1にしとけば良かったなって思ってます。(TLP生がレベル1に来たら顰蹙ものですが、そんなことはお構い無し)。ただ、授業の歯ごたえが無いというのはありますね。

 

そして東大前期教養の必修の授業で英語を積極的に喋らなければならないのはFlowだけなんで、このレベル選択でミスらなければ後はスピーキングが苦手でもあまり支障は無いです。

 

英語1列はG1だといってディスカッションとか発表みたいなレベルの高い授業をするかというと全然そんなことはなく、僕のとこは課題が一切出ず、教授がひたすら教科書の文章を読むだけ、たまにリスニング教材やるだけでこんなに退屈な授業は無いなって思いながら受けてました(ずっとチャイ語やってた)。教授はネイティブスピーカーなのですが、まさに宝の持ち腐れって感じでしたね。ただ、これは僕の教授運が強かっただけで、同クラの文2のやつらは普通に課題も多いしディスカッションとかもしてたみたいです。要はG1とかの基準ではなく、教授によって英語1列の難度は決まるということです。因みに後期の英語1列のクラス分けは前期の英語1列のテストの点数で決まります。

 

ALESAも教授はネイティブなんで英語話さなきゃいけないんですがスピーキングについては大したことは無いです。

 

入試英語の成績が良くてもTLPを申請しなかった人、また中国語みたいな基準点の低い言語ならTLPを取れていたもののフランス語のような基準点の高い言語のTLPを志望したために落選した人が該当するのはここまでです。

 

 

 

 

 

次に②について。入試英語の点が高く、なおかつTLP申請が通るとどうなるか?

 

TLP生と言っても、中国語のTLP生と、その他の言語のTLPでまた違ってくるのですが、まずはどっちにも妥当することを書きます。

 

①で書いたことについては同じです。英語のスピーキングに自信が無いならFlowのレベルは下げましょう。

 

そんで、②だけのことを言うと、第二外国語の必修の授業数が増えます。

 

普通の東大文系1年生は前期は週3コマ、後期は週2コマ、第二外国語の授業が(実質的に)必修となっています。これに対してTLP生はインテンシブという、普通は選択の授業を前期後期とも2コマ取ることが必須となっています。つまり前期は週5コマ、後期は週4コマ2外の授業を取らなければならないということですね。インテンシブの授業は、中国語の場合は会話とリスニングを集中的にやるというものでした。

 

因みに普通の必修の授業(中国語一列二列・中国語演習)も非TLP生とは違ったことをやります。一般生と比べて一列二列は進度が速くテストが難しい、演習は教科書が違くテストが難しいです。

 

また、2年生になってもTLPを続ける人は必修で週3コマ2外の授業があるみたいです。普通の人は2年になると第二外国語の授業が無くなり悠々自適の生活を送る、もしくは自分の専門に集中できるのですが、TLP生は2外の勉強に追われるみたいです。ここまで来きた猛者は大分2外の能力が高くなっており、中国語の場合は2年の夏に南京大学での語学研修があったりと、以降は積極的にその言語の言語圏へと羽ばたいて行くでしょう。

 

ただ、2年生でもTLPを続けるには、①中国語の授業の平均点が優を超えている、②後期の英語1列のテストの点数が上位一割以上かIELTS7.0以上のいずれか、の両方を満たす必要があるみたいです(僕自身続ける気が無いのでここは若干あやふや)。このため、条件を満たせずTLP継続が不可能となる、または条件を満たしていても第二外国語の勉強以外をやりたいという人は多く、現に前期教養過程のTLP修了者は最初にTLPを取った人の中の5割にも満たない数になっているそうです。

 

 

要はTLP申請が通ると第二外国語をめちゃくちゃやらされるということです。僕は誇張抜きに前期の勉強の8割はチャイ語でした。僕はそもそも語学あんま好きじゃないし、何学部進むかも決めてないため色々授業を取ってから判断したいと思い、後期はTLPの授業、つまりインテンシブを取るのをやめました。(インテンシブの授業と取りたい授業の時間が被っていたというのもある)。ただ、インテンシブをやめても後期の一列と演習はTLP生と共通の授業を受けさせられるんで、同クラの友達と授業を受けられて嬉しいけど授業とテストムズいな、チャイ語モチベゼロなのにどうしようという状況に今現在なってます、苦笑。

 

 

これだけ聞くと第二外国語をガチでやりたい人以外は、TLPを申請するメリットは無いのでは?そう思われる方もいるでしょう。

 

確かにこれの考えには一理あるのですが、以下の二点において第二外国語へのモチベがそんなに高くない人でも得られるTLPのメリットがあります。一つ目は、第二外国語の授業は良い成績が付きやすいということです。語学はぶっちゃけ頭良くなくてもできるし、努力した分だけちゃんとできるようになるのでちゃんとやれば優くらいなら簡単に取れます。さらにインテンシブの授業・テストは一列二列よりも(少なくともTLP中国語の場合は)簡単なので、一列二列の勉強の余剰で特に対策せずとも楽に点を取ることが出来ます。二つ目はTLP科目はキャップ制には含まれないということです。キャップ制とは、少なくとも一年の前期の間は一学期に取れる単位の上限が30単位でそれ以上は取ってはならないというものです。ただ、どういう訳かTLP科目はこのキャップ制の単位としては加算されず、一学期に30単位以上取る事ができます。キャップ制解放のメリットは、一学期に沢山の授業を取って知的好奇心を満たせるという他に、2Sを楽にできるというものがあります。東大の2年生の前期(=2S)は、一部の学部(例えば法学部)に行きたい方を除き、文系は必修0コマです。そして、前期過程を修了するために必要な単位数は56単位なのですが、これを1年生の間に全部取っておけば2Sで一つも授業を取らなくても前期課程を修了することができます。一年の春休みから2年の夏休みまでの約8ヶ月間丸々授業無しの期間を作れるので、世界中を旅行するなり、起業やインターンをするなり、サークルや遊びに明け暮れるなり、何をしてもいい訳です。そして、TLPは単位を沢山取れるので、これがやりやすいというわけです。

 

以上が僕が思いつく第二外国語へのモチベが低い人でもTLPを受講するメリットがあるという理由でした。

 

 

最後に、中国語TLPとそれ以外の言語のTLPの違いについてです。

 

中国語以外のTLPは普通のクラス、つまり非TLP生と一緒のクラスに所属します。

 

これに対して中国語TLPはTLP生だけで一クラス組まれます。(理系の場合はインター生と共通?)。また、普通のクラスは文12クラスと文3クラス、理1クラスと理23クラスに分かれるのですが、TLP中国語クラスは文123が全員同じクラスとなります。(これも理系は調査不足)。まあ実際は登録上は別のクラスで語学以外の必修授業は異なるんですが、同じクラスとして共に語学の授業を受け、オリ合宿や五月祭などの行事をこなす訳です。これがメリットかデメリットかは人によって違うと思いますが、語学の授業のコマ数が多く、顔を合わせることが多いので一般にクラス仲は良くなる傾向にあるみたいです。

 

また、TLP生はやはり皆ある程度は英語ができるので、その点で刺激にもなるでしょう。クラスの約半分は帰国子女で、色々と刺激になります。

 

また、東大入試の英語は英語ができるだけじゃ高得点は取れないし、英語で東大生内で上位一割以内に入るほど抜群な点を取れる人は他の科目にも英語学習で培った力を活かして能率良く学習を進められるため、TLP生は何かと優秀な人が多く(冊子掲載者・得点開示高得点者も多い)、それで刺激を受けることもできるでしょう。

 

そして、文123が同じクラスなため、クラス内の進路や考え方に多様性が出ると思います。僕も多分多様性を生み出している側(つまり一般的な東大生的志向をしてない)にいると自負してます。

 

 

 

 

まあ、色々書いてきましたが、TLPについて僕が書けることはこんな感じです。

 

 

 

僕としては、このブログの読者が無事東大に合格して文系中国語TLPを受講することを選択し、僕の下クラになることを望んでいます、笑。

 

 

それでは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

精神的にキツい状態にある受験生へ

 

 

 

これが恐らくブログの形を取ったものとしては受験生へ向ける最後のメッセージになると思います。

 

 

かといって、別段気合いを入れて書くわけでもなく、いつものように自分の頭の中にあることを適当に言語化していく訳ですが....。

 

自分の不甲斐なさに申し訳ないというか、受験から半年も離れると当時の知識はさることながら、心境や肌感覚も遠いものとなってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は精神的にキツい状態にある受験生へ、というタイトルです。これが多分個人的にこのブログを通して一番伝えたかったことですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受験生活は色々と"クル"ものだと思います。

 

 

 

 

 

 

毎日毎日運動もせずに屋内に長時間篭ってひたすら不合格への不安と向き合い勉強をし続ける。焦燥感や興奮に駆られて夜も眠れず、朝も不自然に早く起きてしまい、概日リズムを崩してしまう。

 

 

 

 

これは肉体的に明らかに不健康でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

心境の面でも、受験生活を通じて、成績が伸びない自分、過去の勉強してこなかった自分、思い通りの勉強が進められない自分、こういった自分への不安や苛立ちや絶望感から勉強に手が付かなくなって気持ちが塞ぎ込んでしまうかもしれない。

 

 

また、調子が良いからって寝る間も惜しまずに、毎日毎日勉強せずにはいられない、急かされるかのように勉強を続けて、一種のトランス状態になり猛烈な勢いで無理な勉強を無理とも思わずに続けてしまうかもしれない。

 

 

この状態は明らかに精神的には不健康でしょう。(後者は躁状態なため当事者は不健康とは思わないかもしれないが、長続きはせず、調子がよかった頃の自分を思い出し現状と比較して嫌悪するかもしれない)。

 

 

 

 

 

 

 

 

受験生活の中には精神疾患を引き起こしやすい外的要因が数多く含まれているが、中々これは認知されていない。浪人時代に通っていた予備校の最初の授業で言われた言葉は「君達はこの一年間勉強マシーンになるのだ、淡々と勉強だけをこなし続けろ」だったが受験生は人間である。

 

 

 

 

僕の浪人期の前期はそれこそ勉強マシーンのように、一日12時間以上、カフェインに煽られて尋常でないペースで問題を解き尽くしていたが、後期は気が塞ぎこまれ勉強に全く手がつかず勉強時間は誇張でもなんでもなく0秒の日が続き、ひどい時期は毎日起き上がるのも食事を取るのも困難だった。

 

 

 

完全に僕は躁鬱の中で受験期を送っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

そしてこれは今でも引き摺っている。前期はまさに無敵のような状態で、勉強も遊びもサークルもブログもハイペースで取り組めたが、大学生活最初の夏休みは打って変わって何も出来ず、何も考えられず、何も進捗を産めず散々なものだった。そもそも躁鬱は治らないのだが、寛解はするだろうということを見込んでいたのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ僕の話はそこそこにして、そろそろ受験生へのメッセージを言いたい。まず、そもそも論として大学受験にそこまでの熱意を注ぐべきか、青春も心身の健康も少なくはない親の金も犠牲にする価値はあるのかということを言いたい。特に僕のように、少なからぬ人は受験生活を通じて心を壊してしまうのだから。

 

 

 

 

 

多くの人が大学を、それも東大を初めとする難関大学を目指す動機は何か。それは何となくかっこいいからとか、達成難度が高く人に自慢ができるからとか、将来の選択肢を広げるためとか、そんな程度のものだろう。

 

 

 

 

かく言う僕がまさにそれを動機に東大を目指していたわけだし、僕の友人である東大生も多くはそのような考えだった。(何なら進振りも同じような動機で何となく法学部や経済学部がいい、文学部は嫌などと言ったりするのだ)。

 

 

 

ただ、その程度の動機で、青春を投げうち、親の金を費やし、心身の健康を犠牲にする。そんな価値が大学受験にあるのかと僕は疑問に思ってしまう。

 

 

 

今僕は東大に入って全く幸福だとは思わないし、僕が大学生活に望んでいたことは大体早慶でも、一橋でも手に入っただろう。友人の質云々とはよく言われる。確かに東大生は人間的によく出来た、性格のよく他者に寛容な人間が多いように思う。ただ、実際の世の中はそうでは無いから社会に出た時に性善説でいくと上手くいかないだろうし、ぶっちゃけ他大でもランクがひとつ落ちる大学、僕目線では早慶でも東大と学生の質はさほど変わらないだろう。(これは僕がかなりレベルの低い公立中学、高校に通っていたからなのかもしれない。)

 

 

将来的に就活を始めたり社会に出たら東大を卒業したことがブランドとして活きてくるのかもしれないが、それは多分早慶でも得られたものだろう。折角東大に入ったのだから東大卒にしかできないことをしたいのだが。

 

 

 

まあ話がズレたが、今受験生活を送っていてかなり精神的に参っているという方には、君が妥協できる範囲内ならどこの大学に行こうが人生は大して変わらないんじゃないの?と言いたい。少なくとも東大文系受験生が早慶に行くことになったってそれほど不利にもならないでしょう。僕が世間知らずなだけかもしれないけど、早慶に行くことになったからって自分の可能性が閉ざされる訳ではなくて、大多数は残ったままで別の可能性がまた開けると思う。

 

 

 

最終的に幸福度を最大限高められるような生き方、いや不幸であっても自分が満足できるような生き方が出来れば人生はそれでいいのではと思うこの頃。

 

 

 

 

ただ、これは僕が一浪したとはいえ最終的には積年の努力を経て第1志望の大学、それも東京大学に合格した受験の勝者だから言えるというのは間違いない。僕は東大に落ちてたら慶応生になっていたのだが、慶応生だとして果たして自分の幸福度が今より高くなるのか、自分を肯定できたのかと想像すると、それは分からない。

 

 

初志貫徹という言葉があるように、自分が最初に立てた志を無事達成することに価値を置く価値観は僕らの中に無意識であれ浸透しており、全く影響を受けない訳にはいかない。

 

 

だから第1志望には絶対合格したい。ここで折れたら全てが終わってしまう。

 

 

実際は終わりはしないのだが、そう思う受験生は多いと思う。動機はどうであれ、一度踏み出したら止まることは敗北を意味する価値観に影響を受けない訳にはいかないのだから。

 

 

ただ、それでも不安で不安で仕方ない。気分が塞ぎ込んでしまい勉強ができない。

 

 

 

 

 

そういう受験生 ―つまり浪人時代の僕なのだがー はどうすれば良いのか。

 

 

 

 

 

 

 

一番手っ取り早い解決策は余計なことを考えずにただひたすらに勉強をすることだろう。躁転を手動で起こしてしまえばいいのだ。そうすれば合格可能性は上がるし、不安に思うことも無い。

 

 

 

 

 

ただ、それが出来れば苦労はしないわけで、特に浪人生活は受験勉強だけに想いを馳せ続けるには長すぎるのだ。色々と考えないわけにはいかない。

 

 

 

 

 

 

 

そんで、精神的にキツい状態にある受験生はどうすればいいのか。僕の経験からのアドバイスだけど、これはもう勉強を放棄して時が過ぎるのを待つしかないんじゃないかなと思う。

 

もう自分が自分の思い通りには動かないってのは知り尽くしてるし、どうしようもない時はある。そんな時は不貞寝して、空虚な一日を送ったっていいと思う。適当にマンガ読んだりネットサーフィンしたりゲームしたりして、そんでまた勉強がやりたくなる日を待ったり、何なら受験当日まで待ったりしていいでしょう。

 

 

本番までもう何しようが、これまで積んできた自分の努力は不変で、それだけは信頼していいものだから。

 

 

 

勿論、これは成長を止めるということだし、勘が衰えることもある。僕は現に国語のスタートダッシュに失敗してるし、数学は散々な出来だし、世界史の答案ももうちょい綿密に情報を網羅できたかもしれない。

 

ずっとやり続けた人には勝てないのは僕の開示得点が十二分に表してると思う。

 

 

 

ただ、それでも今までちゃんと勉強してきた君はもう十分強いのだから、例え勉強を放棄したとしても、全盛期と比べて勉強ペースや成長速度が落ちたとしても、最後まで受験をすることだけは諦めないで欲しい。そうすれば多分合格できるから。この記事を読んで、それでも第1志望への想いを途絶えさせないような人ならね。僕は11月〜12月半ばと、センター直前の1週間、二次試験直前の3週間は本当に全く勉強せずに、ずっと5chのスレかパワプロばっかやってたけど、それでも合格できたんで。

 

 

 

 

何かまとまりもないし陳腐な言葉だし、最後の部分なんかは去年僕を救ってくれた先輩の言葉が良かったからそれをそのまま伝えたんだけど、まあこれが少しでも役立ってくれれば幸い。

 

 

 

 

それではまた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

センター対策についての持論

 

 

 

 

大受験生はセンター対策を軽視していいと思います。センターが終わり共通テスト?になると思いますが、それでも多分この基本方針は変わらないと思います。ただ、新しい試験について研究するつもりは毛頭ないのでここではセンター試験のみを想定して書きます。

 

 

 

 

対策開始時についてですが、

目安として、センター模試で一度も780以上取ったことない方は年明けから、そうでない方は10日前から、過去問や、数学などでは模試問題集を解くといいでしょう。

 

 

理科基礎も基礎学力は身についていると思うので、どうしても不安という方は冬休みくらいから復習してもいいですが、普通に年明けからで間に合います。浪人生は絶対50点取れる基礎ができてるはずなんで10日前でいいです。

 

基礎が身についていない場合は秋の東大模試が終わったらすぐやりましょう。目安としてリードライトシリーズの難問でない問題がスラスラ解ければそれで50点を取るだけの基礎がついてると言えるでしょう。

 

 

 

 

そんで、なぜ僕がセンター対策を始めるのを遅くしろと言うのかというと、僕が受験生だった時、現役時は冬休みから、浪人時は年明けからセンター対策を過去問中心に始めたところどちらも直前1週間には全てやり終えてしまい、他にやることもなくまたセンター対策に飽きてしまい、手持ち無沙汰な状態に陥りその自分を自己反映して鬱状態に陥ってしまったからです。特に浪人生はどうせ現役時代にガチでセンター対策をして過去問を解き尽くしセンターへの勘も身につけてしまったのだから、センターなど現役時の勘を取り戻す程度にして楽々と乗り越え、本命の二次対策に注力した方が良いです。

 

 

自分の経験上センターボケなどというものが本当にあるのかなという感じですが、この言葉が存在していることに示されているようにセンター試験後に二次試験の問題を解く感覚を失ってしまう受験生もいるみたいなのでセンター軽視でいきましょう。

 

 

センターなんて最悪最も足切り点が高い科類の足切りライン+10点、つまり760点くらい取れればいいんです。センターなんかで大きな差はつかないです。特に二次力に自信がある受験生はセンターを軽視していきましょう。

 

 

 

そして直前期は、当日の持ち物や休み時間の過ごし方、聞く音楽やトラブルへの対処法など、あらゆることを想定しつつ綿密に計画しましょう。色々と想定してる受験生は強いです。

 

 

僕の知り合いの東大落ち早慶生に、東大入試当日電車のダイヤが乱れ試験開始直前に入室して動揺したことを不合格の理由にしていた人がいましたが、それは自分が電車が遅れることを想定していない入試に対して真摯でない受験生であったことを証明するだけです。僕も2/25は国語の試験が始まる9分前に入室したし、何なら直前3週間勉強が出来ない状態になりました。ですが、そんなことも起こりうると事前に想定していたので、さして動揺することなく無事合格したわけです。

 

 

 

この記事をこの時期にあげたのは、学校によっては秋からセンター対策をさせたり、またそうするように煽ったりするだろうと思ったからです(現に僕の母校がそうだったし、ドラゴン桜にもそうある)。

 

 

ただ、受験生の怖いところは、自分の状態や合格可能性を自分で正しく把握出来ないところだと思います。僕も浪人期は自分が落ちるものだと真面目に思い、そしてもう受からないと絶望していました。足切りが怖くてたまらない受験生も一定数いるでしょう。

 

 

自分の主観的な判断は危険です。客観的指標、受験生なら模試の成績を頼りに判断しましょう。何だかんだ、大多数の受験生は模試の成績通り、もしくはそれに奇跡的なものではないにせよ努力相応の伸びを加えた結果になるはずなんで。

 

 

 

それでは今回はこんな感じで。また何かあったら質問箱とかで聞いて下さい。

 

 

 

 

東大前期教養文科各類の必修を(勝手に)紹介する

 

 

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お久しぶりです。オンです。

 

今回は東大の授業の紹介です。本当は準必修総合主題展開とか色々あるんですけど、受かったら全員やることになる必修だけ取り敢えず紹介します(特に総合は撤退してろくに取ってないのもあるため)。

 

僕は文3なため1年の前期(1S)で殆ど必修を取り切ってしまい、後期(1A)は必修は週4コマとかでしかもFLOW以外Sセメと同じ、2年の前期は必修0コマなんで、このタイミングで全部書きます。未来の自分の姿を想像してモチベを上げつつ、残りの期間を乗り越えて下さい。まあこの記事を読んでモチベが上がるかは保証しかねますが、笑。

 

 

それでは早速紹介していきましょう。

 

 

 

 

 

  • 第2外国語

 

クラス分けの基準。1Sは週2回、1Aは週1回が必修としてあります。個人的に1Sでブッチギリでキツかったのがこいつです。(つーか1Sの授業の記憶の8割がこれ)。僕は中国語だったんですけど、一学期で基礎の基礎から始めて最終的には比較構文とかまで進みました。僕の記憶では英語は比較を習うのが中3だったのでそれと比べて大分早いですね。また、出てくる単語の量も鬼畜で、一章ごとに15〜40程度の単語が登場し、一学期に進む章は12章とかなのでかなりの単語を覚えさせられます。そんでうちのクラスは二章進むごとに小テストです。暗記を割と苦にしない僕も苦労しました。僕はTLPだったけど、他のクラスの話を聞く限り進度は殆ど変わらないので覚悟しましょう笑。文系TLPは必修の授業の他に総合科目という普通の人にとつては選択である授業が3つ必修になるというものなので、必修の授業自体に関しては他と変わりません。

 

まあ我慢して真面目に勉強すれば好成績取れると思います。今のカリキュラムは全科類1年だけしか二外やらないんでモチベ低い人は一年の辛抱です。TLP生はそのままいけば1Aで週4、2Sで週3コマチャイ語の授業があるのですが、僕はお察しの通り二外へのモチベ低いんでTLPは離脱します。

 

 

 

  • 英語1列

 

東大生でこの授業が面白いと感じてる人が何パーセントいるか。そう思う位のクソ授業です。入試の習熟度でクラスがG1(上位一割)、G2(上位四割)、G3(その他六割)に分かれ、僕はそこそこ入試成績が良かったんでG1にぶち込まれました。G1なら面白い有意義なことするんじゃないかと思われるかも知れませんが全然そんなことなかったです。授業内容は教授が教科書の英文を音読し、この単語の意味は?という質問を適宜投げかけるだけです。しかも指名式じゃないのでその質問は答えなくてもいい。たまに抜き打ちのリスニングテストがありますがそれも三回放送してくれるし全く緊張感が無い。これで寝たり内職したりしないほうがおかしいと思います、笑。教授はG1だと英語圏出身の外国人なんですけど完全にネイティブの無駄使いです。しかも出席点があるあらタチが悪い。僕は授業中はレポートやるorチャイ語やるorスマホSNSか調べ物のいずれかでした。教授の声に従って読むよりも自分で能動的に読んだ方がインプットの効率も質も良いんで、テスト前(とやる気があった入学前)に教科書数回読んでそれで良しとしてました。それでそこそこの点は来ます。テストはあんな難しいかつ質の高い入試問題を作成している教授と同じ教授が作ってるとはとてもは思えない、全問マークで教科書を暗記すれば高得点が取れるけどいやらしい選択肢もあるというクソテストです。

 

それでも楽に単位が取れるんでいいんですけどね。ただ、同クラの友達は厳しい教授に当たったらしく、そっちは課題も出るわ発表やらされるわで中々に大変だったらしいです。教授ガチャですね。

 

 

 

  • 英語中級

 

これ厳密には必修じゃないんですけど、実質的に必修なんでここに書いときます。何個か授業の候補があって、Sセメはオリ合宿の時にどの授業を取りたいかを第1〜第5?志望まで登録して、抽選で当たったところを受けます。僕はTLPで忙しいことは確定してたので、英語中級くらいは手抜きさせてくれと思い逆評定みて大仏と仏の授業で埋めたら無事第1希望の大仏に通りました。

 

僕がとったのは日本史の文献を英語で読むみたいなのでしたが、これがまたつまらないことつまらないこと、笑。授業形式は学生が文献とその和訳()を音読し、それを教授が解説するという高校の授業ももう少しは工夫してるよ、というものでした。英語は出来るし日本史は入試でやったんで、この授業の解説はマジで既知の知識を淡々と講釈されるという、とてもじゃないけど聞いていられないものでしたね、笑。発表順は教授が決めていたので、僕は自分が発表する番以外の授業は全部切ってました。最後まで文献を一切読まずに初見の状態でテストに臨んだけどまあ何とかなりました。一般的な東大生の英語力なんて自分含めて大したことないなって思える授業でしたね()。Aセメはもう少し面白いのを取りたい。

 

 

 

  • ALESA

 

ある学生は拷問と呼び、またある学生は地獄と語る、それがALESAです。これはセメスターかけて1,500〜2,000wordsの英語の論文を、先行文献をAPAスタイルで引用しつつ一本完成させようねという授業ですが、如何せん課題量が鬼畜です。僕のクラスは毎週500wordsの英文を書かされたり(しかも忙しい五月祭の前後に)、8分+質疑応答の発表を原稿を丸暗記に近い精度で準備した上でやることを求められたりしました(しかも時間足りない&質問ラッシュで結局20分くらい英語喋りっぽなしにさせられた)。客観的に見て、大学入りたての新入生がこなせる授業ではないなという感じです。

 

まあここまで脅しましたが、ぶっちゃけ英語できる人にとってはそんな苦にならない筈です。また僕は仮にも2年間ブログを継続しているので、長い文章を書くのに慣れていたのもあり、論文を書くのは殆ど苦労しませんでした。ただ、うちのクラスは一限だったのと、教授が日本語話してくれないんでそれがキツかったですね。案の定帰国子女には無双されました。

 

 

  • FLOW

 

僕はこれまだやってないんで同クラから聞いた話を頼りに書きます。ALESAが英語を書く授業ならFLOWは英語を話す授業です。ディベートしたり、英語を喋ってる動画を自撮りして提出したりするらしいです。

 

これも習熟度別クラスでレベル1〜6があり、入学後すぐ行われる学部ガイダンスで隣の人と与えられた課題について話して、その感触から自分でどのレベルに行くか決められるというものなんですが注意点ひとつあります。それは、

レベル選択で見栄を張るのは絶対にやめよう

というものです。どういうことかと言いますと、成績の付け方はレベルに関係なく、そのレベル内で成績が付けられるんです。つまりレベル1の最下位クラスでも頑張れば優上もらえるし、レベル6のネイティブ並クラスでも手を抜けば可とな不可になるということです。これ高いレベルに行く意味あんの?って感じですよね。という訳で自分の感触よりも少なくとも一段階はレベルを下げた選択をすることを勧めます。僕は感触レベル4でレベル3を選択したんですけど、学部ガイダンスの時に戻れるなら迷わずレベル1を選択します。後は、この情報を知ってる本来は英語できる勢がレベルを落とすので、下のレベルでも実力者が集まるということは全然あります。

 

ただ、レベル内でも教授によって課題の重さとか全然違うので、結局は教授ガチャです。

 

僕の友達の海外経験5年を超えてるガチプロ帰国子女はみんなレベル6で悪戦苦闘してました。

 

 

 

  • 初ゼミ

 

簡単に言うとALESAの日本語版が初ゼミです。論文書く言語が英語から日本語になっただけです。そして東大文系の1年生の授業でALESAの次に面倒臭いとされるのが初ゼミです。これも英語中級みたいに最初の授業紹介のガイダンスの後に自分が取りたい授業を何個かある選択肢から選ぶというものです。僕は楽なんだけどつまらない、そんなハズレを掴まされました(英語中級と同じやん)。まあこれは楽しい人にとっては楽しいのでしょうが、同クラで初ゼミ楽しいって言ってる人が記憶を辿ると殆どいなかったのでそういうことです。

 

 

 

  • 情報

 

授業に1回も出てないのでどんな授業かわからないです(教授の顔も知らない)が、友達の話を聞く限り先生が教科書の内容をスライド使って解説するだけなんで、出てる人も結構皆雑談したりゲームしたり適当に過ごしてたみたいです。情報教育棟という小中のコンピュータ室みたいな所でやるのが悪い。うちの教授は出席点無かったので出るわけが無いです、笑。

 

テスト対策も僕は当日の朝で何とかしたので内容殆ど覚えていないんですけど、情報と社会の関わりだったり、情報システムの構造だったり、計算やアルゴリズムだっまり、インターフェースだったりをやりました。パソコンの使い方はやらないです。テストは東大世界史みたいなノリで論述もあって結構面白かったですし、一夜漬けで十分そこそこ対応出来る程度の難易度でした。

 

 

  • スポ身

 

遊んでれば単位がきます。無遅刻無欠席で優、レポート出せば好成績狙えるという、東大でぶっちぎりで楽な授業です。

 

優上狙うなら経験者は自分がやってきた競技を選ぶといいでしょう。スポーツ苦手勢も筋トレするフィットネスとか、太極拳とか色々あるので楽しめると思います。

 

僕は最初は経験者なんでテニスを取ろうとしたんですけど、教授の授業紹介を聞いてめちゃくちゃ面白そうだったサイエンスにしました。サイエンスとはなばかりで、授業ではドッチボール&ビー、クィディッチ、ドロケイ、カバディ、鬼ごっこ、枕投げなどのマイナースポーツ(というか遊び)をやりました。来年も開講されるといいですね、笑。

 

 

 

 

という感じで、東大文系の前期課程の必修はこんな感じです。まあ、東大の授業、特に必修には期待しすぎるなというのが僕の言いたいことですね。

 

 

 

 

それでは今回はここまで!

 

 

 

 

 

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東大世界史の大論述の書き方を簡単にまとめる

 

 

 

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どうもオンです。今回は大論述についてですが、夏休みといえどサークル等でそこまで時間が取れず、記事の更新が中々出来てないので、東大実戦の前にリクエストにあった僕の大論述の書き方だけパターンごとにざっくり書いていこうと思います。

 

時間の使い方とかメモのとり方とかは前回の記事に書いたので、他の問題も基本的にはそのようにやってください。

 

 

glossyon.hatenadiary.com

 

これですね。

 

 

それでは早速パターンごとに書いていきます。

 

 

〇同時代の横

 

・地図は書いても書かなくてもいい(イメージしやすいなら書いて良いが、ぶっちゃけ書かなくても変わらない気がする)。

 

・どの地域から書くかはパターン化しない、問題ごとに判断する。

 

・構成メモは僕は地図はそんな書かなかったので地域ごとに。例えば東アジア、西アジア、ヨーロッパみたいな括りで。

 

・僕は世紀覚えていなかったので世紀指定されると辛かったけど、そういう時は王朝や教科書の章や、もっと言えばあの辺だなという感覚を頼りにしていた。

 

 

 

〇比較

 

・出来る限り完全対比(例えば、ヨーロッパでラテン語を入れるなら中国では漢字を入れるみたいに要素ごとに比較対象の両方に入れる)させることを試みるが、それが自分の知識で不可能な場合は無理に拘らない。

 

・構成メモは2地域を横に並べて書く、その際完全対比を意識して、文字なら文字の段、貨幣なら貨幣の段というように段ごとに書く。

 

・実際に書く際は要素ごとに比較対象の両方を書いていくのではなく、比較対象の片方→もう一方というように書いていく場合が多い。この際に各順番とかで完全対比が意識できるといいが、無理はしない。

 

比較は完全対比ということを意識しつつも、それが自分の知識で不可能なら無理しないというのが、やはり重要だと思います。予備校講師の方には自分の知識量をひけらかすがごとく、比較は完全対比が原則だから片方でこれを言ったならもう一方ではこれ(一般的な受験生が誰も知らないような知識)を入れなきゃね〜と解説する方もいますが、それはどうなんでしょうかね。

 

 

〇その他の問題

 

東大ではあんまパターン化出来る問題の方が少ないので、ここでまとめて書こうと思います。ですが、

 

・大原則は問題の要求に徹底的に従うこと!!

 

 

結局のところこれに尽きると思います。

 

分かりづらいかも知れないので過去問の例を幾つか挙げます。

 

 

・オランダの過去問で要求されているのはオランダ及びオランダ人が果たした"役割"であり、単なるオランダ史ではない(予備校や赤本の解答はオランダ史に終始しているものが目立つ)。

 

・中仏交流と啓蒙思想の過去問でのメインの問は"啓蒙思想の意義"である。指定語句がその背景に固まってるからといえ、それをメインにしてはならない(東大が罠を仕掛けている、難問の一つ。予備校や赤本は背景に終始していて啓蒙思想の意義を殆ど書いていない)。

 

・女性史の問題は"具体的に"書くこと。指定語句をちゃんと処理して書くべきことをちゃんと書いて、後は女性の名前とその活動を羅列すればかなりの高得点だったはず(僕が現役で落ちた要因の一つ、ただ資料集のコラム的な知識が要求されて個人的には東大世界史で一番嫌いな問題。まあこれで落ちたからなんだけど、笑)

 

イベリア半島史の問題は問題の要求では単なる同地域の歴史だが、文化・民族、ヨーロッパやアフリカの勢力の影響を含む広い視野の元で眺めるとあるので、単なる政治史に終始しない(一部予備校や赤本の答案にそういったものがある)。

 

 

 

具体例を挙げて言うとこういうことです。問題作成者は受験生に何を答えて欲しいのだろうかということを忖度するのが大切ですね。これは具体例を通じて慣れていってくだい。

 

 

個人的には東大地歴は実力のある予備校講師を利用するのが一番早いと思います。東大文系の中で地歴が一番予備校講師が役立つと思います。よって親の援助が見込める受験生は、東大教室だったり、東大特進だったりを積極的に利用しましょう。

 

予備校が使えない方は世界しなら、世界史教室やその管理人が書いた世界史論述練習帳newとかを使いましょう。僕が知ってる論述の書き方の参考になる本やサイトはこれだけですが、まあ他にも探せばある筈です。

 

ただ、解答の書き方は全てを鵜呑みにするのではなく、ある程度批判的な目も持って解説を聞いたり読んだりしましょう。その批判的な目、つまりどんな解答が問題の要求に答えているか、というのがそのまま自分の大論述の能力に直結します。

 

 

それでは今回はこんな感じで!

 

 

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東大世界史・大論述の解き方①

 

 

 

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今回はTwitterのDMへの解答です!

 

質問内容を簡単に言うと、

 

 

「東大世界史の大論述の解き方をパターンごとに教えて」

 

というものです。

 

 

僕が受験期に一番好きだった科目は世界史で、また一番得意な科目も世界史でした。めちゃくちゃ勉強したため秋の駿台東大実戦では全国一位を取るまでに至ったというのは以前書いた通りです。

 

その中でも大論述は1番解いてて楽しい、大好きな問題でした!

 

僕が最初に大論述を書いたのは現役時の6月の東進模試で確かカルロス一世とフェリペ二世辺りのスペインの海外進出の過程とそれが各地に与えた影響と本国の興亡を述べよみたいな問題でしたが、高2の秋からマンガと山川教科書で世界史の知識は詰めてたし、周りの話を聞く限り僕は普通の受験生よりも勉強開始段階での読解力や記述力が割と高い方であったため、最初の模試からある程度ちゃんとした論述をして高い得点を取る事が出来、またそこからずっと世界史大論述の成績は高いまま安定的に推移していっていました。

 

 

そのため、僕は大論述を書けないという受験生の気持ちは残念ながら分かりませんし、どう書けばいいかわからない状態から書けるようになる過程という、勉強する上で最も知っておきたいことを説明できません。ですが、自分が何分かけて大論述を解き、どのような手順で問題を解き、その際にどのような工夫をしていたかというのは言語化して説明できるため、それが参考になったら....って感じです。

 

 

本当は一つの記事にまとめて書こうと思ったのですが、あまりにも長くなってしまうので何回かに分けたいと思います。今回は全般的な話と基本的な形式について書いていこうと思います。

 

 

因みに、僕の地歴の勉強法や本番の時間の使い方は

 

glossyon.hatenadiary.com

 

を、

 

世界史で使った参考書は

 

glossyon.hatenadiary.com

 

を見て下さいね!

 

 

それでは全般的な話です。

 

 

大論述で高得点を取るために一番重要なのは何でしょうか?

 

 

 

僕は「問題を解くこと」だと思います。

 

 

何を当たり前のことを言ってるんだ、と思われるかも知れませんが、大論述において問題を解くというのは難しいです。

 

 

大論述は東大文系入試で600字前後と最も多くの文字を書かなければならない設問ですが、この600字は作文ではなくあくまでも問題への解答で、基本的にはある程度正解が定まる(それが複数だとしても)ものです。その正解の基準が問題文で、もっと正確に言うと問題の要求です。解答が問題の要求を満たしていればその解答は正解であると言えるし、満たしていなければいくら世界史の知見に優れた名文であっても不正解です。実際はこう単純ではなく、問題の要求を満たしている要素の数や、文章の構成の仕方が問題の要求を満たしているのかによって部分点が付けられるわけですね。

 

 

 

要するに、問題の要求に徹底的に答えましょうというのが大論文を書く際に僕が一番気にしていたことです。問題の要求に答えている答案を作成できるように問題を読み、構成メモを作成し、文章を書いていくというのが大論述を解くということ僕は思います。

 

 

そしてこの問題の要求というのが縦の過程、同時代の横の状況、比較、役割、意義などと言ったようにある程度パターン化されており、それぞれに解答方針が一応決められています。

 

 

 

この記事から始まる一連の記事ではそのパターンごとに僕が問題文を見てから解答を作成するまでの流れを書いていくというものです。

 

 

ただし注意事項として、僕は世界史の専門家ではないただの元受験生なため、この記事に書いてあることが正しくはないということは念頭に置いておいてください。東大合格者の一人のサンプルということで。また、受験から半年ほど遠ざかっているため、世界史に関する知識に(かなり)衰えがあります。その点もご容赦ください。

 

 

それでは早速始めていきましょう。

 

 

最初は一番基本的だと思う縦の過程です。例として、2019年の過去問、つまり僕が合格時に実際に解いた問題をやっていこうと思います。

 

 

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(2019年 東京大学前期 地歴 入学試験問題 世界史第1問)

 

この問題ですね。

 

 

試験開始直後に僕は大論文の問題だけは見ていました。そんでこの問題を見た感想は、おー!河合の予想のまんまじゃん!、つーか去年の京大じゃん、それ以前に基本的過ぎないか?山川のあのページとあのページとあのページから拾えば終わりやんけ、という感じでした。そして見てこの内容だけは忘れないようにというメモを軽く書いておきました。この問題ですと、京大の内容がパン=オスマン主義→パン=イスラーム主義→パン=トルコ主義→トルコ共和国(アナトリアトルコ人)というものなので、その流れだけは書いておきました。

 

この時点ではまだ問題を解こうとしていません。問題を軽く確認して、問題をパッと見た時点で忘れちゃいけないと思った知識・方針をメモっただけです。

 

その後、世界史第3問・第2問を解いていきますが、この時第1問に関することで何か思いついたらメモっときます。他の設問に夢中になって忘れちゃうことが有りうるのでちゃんと紙に残します。

 

そして、僕は大論述は試験の最後ではなく途中に書く派だったため、世界史第2問を終えた時点で大論述を解くのに入ります。

 

まずすべきと思っていたことは問題文を読んでその問題の要求を把握することです。

 

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この時点ではこんな感じ。まだ問題文に線を引いて枠で囲っただけです。この問題のメインの要求は「18世紀半ばから1920年代までのオスマン帝国の解体過程」であり、サブの要求は「帝国内の民族運動」と「帝国の維持を目指す動き」、また以上のことを踏まえてという条件が指している以上のことで問題に関わる部分は「かつてのオスマン帝国の支配領域が今日までに経験してきた大きな紛争の歴史的起源」であると読み取りました。

 

そして今後は全てこれらの要求を満たす内容だけを考え、これらの要求を満たす答案をどうやって書いていくのかというのを考えます。

 

この時点での一つの教訓は、今年のように過去に類題経験がある問題が本番で出た場合はその類題と今回解く問題の要求が本当に合致しているか確認しなければならないということです。

 

ありがちなのが、内容や分野が重なってるからこれはあの問題が当たったぞ、もらった!と喜んで、特に分析することもなく盲目的にその類題の解答を書き連ねることです。その類題と問題の要求が同じなら構わないのですが、違った場合は大量失点の原因となりうるので、当たった時こそ冷静に問題の要求を読み取りましょう。例えば、東大世界史の大論述で過去二度モンゴル帝国の時代の問題が出題されましたが、あれは昔の方は拡大過程が主、新しい方(確か2015)は文化と経済が主でしたよね。2015の大論述を解く際に、これはあの問題の類題だ!と思って拡大過程を意気揚々と書いてもその部分に関しては加点されないということです。

 

今回も京大は確か帝国の維持を目指す動きのみでしたが、この問題はその他にも要求があるのでそこを落とさないようにしましょう。

 

 

問題の要求の分析を終えたら、僕は指定語句を取り敢えずどうやって使うかを考えることにしました。指定語句は取り敢えずちゃんと捌けば確実に点が入るだろうし、東大側がこれらの指定語句は確実にこの問題に関わるものとしてわざわざ提示してくれているので、それは問題について考える際の足掛かりになるだろうと考えていたからです。

 

 

ただ、これにはデメリットもあって、指定語句に囚われて問題の要求に対しある部分の記述量が多くなり、バランスを欠いた答案になってしまう恐れがあるということです。本問はそれほど難しくない素直な問題ですし、ロンドン会議からセーヴル条約と最初から論述の終わりまでが指定語句で指示されているため、指定語句を上手く均等に捌けばそれなりにバランスの取れた解答が出来ると思います。しかしながら、難しい過去問だと指定語句を均等に20字に当てはまるように捌くと非常にバランスを欠いた答案(=低得点)になってしまいます。

 

 

このバランス感覚に気をつけて、答案の全体像を常に把握するというのを忘れないようにしてました。

 

 

ただ、さしあたっては指定語句を捌いていきます。

 

 

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この時点ではこんな感じ。字は自分で分かるだけの丁寧さでいいということを強調するために敢えて汚くて小さな字で書いているということにしておいて下さい(苦笑)。

 

指定語句に関して思いつくことを列挙していき、その中から問題の要求に合致することを選ぶというのがいいでしょう。知識量が大切です。

 

この問題の場合はどうでしょうね。僕が書いたメモがきっと見にくいと思うので文字に起こします。

 

例えば、アフガーニーは、まず帝国内でパン=イスラーム主義が高揚し(国内の民族運動)、それをアブデュルハミト2世が統治に利用した(帝国の維持を目指す動き)とか。日露戦争は色々なポイントがありますが、この問題に限って言うと立憲主義国家(日本)が帝政国家(ロシア)を破ったことが、アブデュルハミト2世のミドハト憲法停止・スルタン専制に対し憲法復活を求める青年トルコ革命を導いた(解体過程&国内の民族運動)とか。フセイン=マクマホン協定はバルフォア宣言とセットでユダヤ・アラブ間の対立の原因(紛争の歴史的起源)とも言えるけど、パン=トルコ主義を進める反動化した政府が独の3B政策を支持するなど同盟国側についたのに対して、帝国内のパン=トルコ主義に反発するアラブ人は団結して協商国の英についたとか(解体過程点民族運動)。

 

 

この問題で色々なポイントがあるという点で難しい指定語句はこの位でしょうか。どのポイントで使うのが問題の要求に合致するのか=加点されるのかというのを見抜くのが鍵だと思います。

 

 

指定語句の捌き方を決めたら、答案の全体像を考えていきます。これも問題の要求に合致するかということだけを考えましょう。

 

そして、構想メモを書いていきます。今回は各国史の縦の流れなので、時系列順が望ましいでしょう。横の流れとかではないのでざっくりとした地図も不要だろうし、比較とかじゃないので表とか区切りも不要で、この時はこう、この時はこうというふうに書いていきます。

 

この際に〜世紀とか〜年代とか書けるのもありですが、僕は年代をほとんど覚えていなかった()ため、教科書の章立てとか〜戦争前・後みたいな感じで具体的な内容で分けてました。

 

今回はこんな感じです。

 

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(結構な量の知識を忘れてしまったので2/26に書いたものよりクオリティはかなり落ちています、すみません)

 

僕は前述の通り○○があったのは〜年代とかほとんど覚えていなかったので、取り敢えず当たったと思ってた京大の過去問通り、帝国の維持を目指す動き(つまりは為政者の思想)毎に書いていきました。

 

パン=オスマン主義がアブデュルハミト1世の時、パン=イスラーム主義がアブデュルメジト2性の時、パン=トルコ主義が青年トルコ政府の時、そして一次大戦の敗戦後の帝国という区切りです。

 

 

この区切りに応じて、指定語句をまず書いていきます。本問の場合は時代で当てはめていけばいいので難しくはない筈です。

 

 

そして、指定語句以外の事項でこの問題の要求、「18世紀半ばから1920年代までのオスマン帝国の解体過程」・「帝国内の民族運動」・「帝国の維持を目指す動き」・「かつてのオスマン帝国の支配領域が今日までに経験してきた大きな紛争の歴史的起源」に合致するものを書いていきます。ここが知識量の見せどころで、これをいっぱい思いつくと高得点が取れるはずです。今回はオスマン帝国の解体過程があまり指定語句になっていない?のでここを書いたりとかかな。他にも色々あると思いますが、僕の現時点での知識量がだいぶ衰えてしまったので多くは書けませんでした(当日何を書いたかもあまり覚えてない)。

 

 

この指定語句以外で何を書くかは、2018年の女性史の問題で女性の具体的活動をどれだけ書けるかのように、勝負の肝となる場合があります。僕は2018、つまり現役時は問題文の要求に"具体的"とあったにも関わらず、ゆーて大論述だし知識の羅列とかじゃないだろと勝手な解釈をし、問題文の要求に答えずに具体的な活動を指定語句のキュリーとナイティンゲール以外の事項を書けずに世界史で38点となり落ちました(これが浪人期の45点なら現役で合格していた)。

 

 

話は脱線しましたが、これで構想メモは完成したので、後は論述を書いていくだけです。このメモを作るのは本番なら10〜20分程度でしたね。

 

 

論述は流石に書く気がしないしもうクオリティの高いものは中々書けないので勘弁して下さい。構想メモが出来たら後はそれに従って書くだけだと思うのでいいですよね。

 

 

 

それでは今回はここまで!

 

次は同時代の横と、比較について書いていくつもりです。

 

 

 

 

 

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東大英語・5択のリスニングの解法

 

 

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お久しぶりです!オンです!

 

 

東大は7/31までがテストなためテスト勉強に忙殺されてブログを更新出来ないでいました。

 

 

ですがこれから本格的に夏休みということで、受験の夏は僕が前回の記事で気負い過ぎなくてもいいよと言ってもやはり特別な気分になるだろうし、ブログ書きたい欲が増してきたので受験生のためにこれからは積極的に書いていこうと思います(厳密にはまだテスト終わっていませんが、後は英語1列だけなんで大丈夫、笑)。

 

もう一部地域では東大オープンが終わったんですね....。オープン前に更新できなくてすみません。夏休みの開始が遅い東大が悪い()。

 

 

 

それで今回は質問箱にあった、2018年以降続く5択の東大のリスニングを解く際に僕がやっていたやり方についてです。個人的には4択なら何も考えなくても余裕で満点近く取れるけど、5択になるとただ解いているだけでは情報処理の量的に規定された時間内に満足のいく解答が出来ないので色々と工夫していました。僕にとっては一つ選択肢が増えただけで大きな差がありました。今回はその工夫を皆さんになるべく詳しく教えられたらなと思います。

 

 

 

因みに東大の本試験では2018、2019年ともに28点でした。

 

 

この時点で(自分よりレベルが低いという意味で)参考になりそうにないなと思った方はどうぞお帰り下さい。帰国子女の方の多くは何も考えずとも30点は安定的に取れるでしょうから、釈迦に説法という感じでしょうしね。

 

 

 

それでは残って頂けた方に早速解説していきたいと思います。

 

 

 

まず試験開始から38分間は普通にリスニング以外の設問を解いていってください。試験開始直後に下読みをする指導もあるみたいですが、リスニングの前に記憶が薄れてしまうだろうし個人的には論外です。僕が一度見たのはリスニング直前だと下読みをするのを忘れるから試験開始直後に下読みするんだとありましたが、解答者が定期的に時計を見ることもできない人間だと想定しているのでしょうかね。また、東大に合格したいと切に思い何度も何度も時間を計って東大型の演習をして綿密に準備してきた人は自分が解いている設問の量や感覚でそろそろ時間だなと分かる筈です(僕がそうでした)。結局、下読みを忘れることを恐れて試験開始直後にするか、問題で問われる内容などを忘れることを恐れてリスニング開始直前にするか、という問題ですね。高得点を安定的に取るという観点で考えるなら僕は迷いなく後者をとります。

 

 

リスニング開始7分位前になったら今解いている問題を切り上げて下読みに入ります。4択なら5分前で全然問題無い、5択だとそれ以上はいるな、でも10分は長過ぎるし一般的な受験生は下読みに10分も使ったら他の設問の出来に支障が出るだろうということで7分前です。

 

 

下読み。これをちゃんとやれるかであなたの東大リスニングの得点は大きく左右されます。

 

 

普通にやるなら問題文や選択肢を読んでその設問では何が問われているのか把握したり、選択肢の内容を把握してそこから放送される英文の内容を推測したりするのでしょう。

 

 

僕も実際現役時の時は東大模試で出たのはすべて4択のリスニングでしたし、この程度の下読みで終わらせてそれで高得点を取れていました。現役時の本番は選択肢なんか長くね?と違和感は持ったものの今年から5択になったというのをいい意味で気づかずに解けたので特に無駄に意識することも無く、また本番特有の並外れた集中力もあり高得点をとれました。

 

 

しかし、浪人期の5択の模試ではそのやり方じゃ通じませんでした。特に東大オープンのリスニングは明らかに本番よりも難しく、僕は第1回のオープンは確か20/30という、英語で点を稼がなくてはならない僕にとっては中々に低い得点を取ってしまいました。

 

 

ここで僕は下読みのやり方を工夫しました。単に内容を把握するだけではダメで、設問の種類をまずは把握し、それを放送中のある部分をピンポイントに正確に把握して解かなければならないのか、それとも放送文全体を何となく把握してその内容に合致するものを選ばなければならないのかの二つに分けるのが必要です(この何となくもかなり高い密度の何となくですが)。

 

設問の種類とは、問われているのが数字なのか、具体的な事象の内容なのか、事象が起こった理由なのか、ある論者が言っていたことなのか、言っていなかったことなのか、論者の全体的な主張なのか、全体のまとめなのか、などということです。5W1Hとかでもいいです。自分が分かりやすいように好きなように分類して下さい。そして、その設問の種類からこの問題は放送文が流れている最中に解く、この問題は放送と放送の間の解答時間に解くということを決めてください。大体、前者と後者が均等になると思います。偏るとしたら東大型ですし後者の方に偏るはずです。

 

また、各選択肢のどの部分が他の選択肢と異なっているのかということ(つまりその選択肢を選ぶと決めるポイント)を把握するのも大切です。

 

 

ただしこれらは書くものでは無いですし、もし書いたとしても汚い字で素早く、必要事項だけ書いて下さい。詳しく書く時間も労力もないです。

 

 

設問を見て、その形や前にパッと見た記憶などから、実際に放送文を聴き解答をする段階にああこの設問はこういうことを聞いているんだったなというのを瞬時に思い出せるようにしましょう。こうなっているためには、下読みはやはりリスニングの直前にする必要があるでしょうね。

 

 

また、基本的に東大のリスニングは合理的に正しいものが正答の選択肢になります。よって明らかにおかしい選択肢はこの時点で✕を入れて下さい。というか、明らかにおかしくない選択肢でも1回✕を入れてみるということも有効です。実際に解答するという段になって、優先順位や考える基準を作るというのに役立つと思います。これは説明して納得出来るものでも無いと思うので実際に模試で実験して体験してみて下さい。僕は多い時は端から正解の候補を2つに絞ったりしてました。アインシュタインはこんなことしないだろというような感じで。ただ、実際にはその✕を付けた選択肢から選ぶことも多かったです。常識的に考えて導かれることを敢えて外したことを聞くからこそわざわざ問題にする意味があるからですね。ただ、結果はどうであれ、考える基準を作るという意味で一度選択肢に✕を付けるというのは有効だと思います。

 

 

リスニングまで時間が余ったら今までの下読みで把握した、問題の種類、選択肢の内容、どの問題を放送中に解きどの問題を解答時間に解くか、✕を付けた問題はどんな基準で✕をつけ、またどんな基準で正しいのかかなどの確認を特に設問Aを中心に繰り返し、心を落ち着かせて(今までの試験の出来がどうであれ切り替えて)、リスニングの英語の問題文が流れる前まで待ちます。(日本語の問題文が流れている間は作業を継続しましょう、あれは毎回同じはずなんで聞かないでいいです)。

 

 

そして英語の放送文が流れます。ここで絶対にやってはいけないことはメモを取ることです。メモを取るには頭を使わなきゃ行けないので、聴いて内容を把握するという作業が中断される、そうでなくても全神経を聴くことに向けられなくなれます。放送文が流れている最中は問題文を把握することに集中するべきです。そもそも、これまでの下読みで問われることや、問題文放送中に解かなければならない設問は何の内容が決め手(他の選択肢ではなくこの選択肢が正解であるという根拠)か分かっているはずなのでメモは不要です。その内容を暗記して下さい。基本的な聴き方のスタイルは、全体の内容は把握しつつ、その中で放送中に解かなければならない設問で問われていることを超集中して聴くというものです。そして放送分に解かなければならない設問で問われていることを把握した瞬間選択肢(この時点では正解候補・複数可)に丸をするなど、何らかの手がかりを残します。丸つける位なら頭を使わないので経験上大丈夫な筈です。僕は現役時は放送が流れている間は中空をぼんやりと見ていたのですが、このやり方に変えてからは問題用紙をぼんやりと見て該当箇所が流れた瞬間丸を付けられるようにしていました(ぼんやりとしていたのは視覚に意識を傾けないようにするため)。

 

 

そして一度目の放送文が流れた後は、放送中に解かなければならない設問で複数候補が出た場合はその吟味をして、その後放送と放送の間に解く予定だった問題を解いてください。この時点で全ての設問を確信を持って絞れてマークまでいけるのが理想ですが、そうでない場合は2回目でどこを聴けばいいのか、どの次元の情報を聴き取ればいいのかを把握しましょう。その場合、マークは分かるところから塗っても、2回目の放送が終わってから塗ってもいいです。前者の場合は2回目の放送後次の設問の把握に移れること、後者の場合はマークミスを防げることがメリットです。これはどっちでもいいですね個人的には。普通に考えれば前者ですが、マークミスをして傷を負うのは避けたいので後者もありです。

 

 

2回目の放送文が流れている間は1回目よりもどの部分を聴けばいいのか分かっていると思うので、その部分を集中的に聴き、選択肢を選ぶだけの確信が得られた段階で丸つけなどをします。その結果全ての選択肢の正答の確信が得られた場合や、もうこれ以上聴いても得点が上がらない場合(例えば、2回目で聴かなきゃ行けなかったのがか(1)だけだった場合)は、直ぐに次の設問の確認に移りましょう。無駄なことをする余裕は無いです。

 

 

僕は現役時代は余裕をかましていたのと実力の誇示をしたい(苦笑)がために1回目で全て確信を持って選択肢を選べた場合は英作文の見直しをしたり他の大問を解いたりしていたのですが、浪人期になってリスニングは放送中にしか根拠部分を聞けないし、見落としていた場合もあるし、精神の状態を保つ為にも1回目で選べた場合も2回目でちゃんと聴いて見直しをしていました。解く速さが速くなって2回目に慌てて他の大問を解かなくても全ての問題をかなりの時間的余裕を持って解き切ることができるようになったというのも大きいですね。ただ、もうこれ以上聴いても得点が上がらない(つまり絶対全問正解)と断言出来る場合は直ぐに次の設問の確認に移ってました。

 

 

そして設問B・Cもこの手順を繰り返してリスニング終了です。これ以上得点を上げること期待できない問題はいくら考えても無駄なので、悔やしい思いを噛み締めたり勝利の余韻に浸るのは後にし、気持ちを切り替えてラスト45分を全力でやりましょう。

 

 

以上で、僕のリスニングの解法の解説を終了したいと思います。総括すると、東大リスニングは多くの情報を処理しなければならないため、その情報を処理できるところからどんどん処理したり、処理しやすくなるような手掛かりを作ったりして、効率的かつ楽に解けるようなやり方を心掛けていました。また、ここに書いてあることはあくまでも基本的な方針であり、実際はもっと問題ごとに柔軟に対応していたことも、わざわざ付け加えるまでも無いかもしれませんが言っておきます。

 

 

 

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