Glossyー東京大学からの軌跡ー

凡人東大生による素朴なブログ

進振りについて自分が知っていること

 

 

 

 

センター試験お疲れ様です。今回は質問箱にリクエストが多々あった進振りについてです。タイトルにあるように自分が知っていることだけを書きます。自分は文系なので文系についてしか分かりません。

 

まず第一に、内部生も進振りについて普通にしてたらそこまでの情報は得られないということをお断りしておきます。

 

基本的に東大生の進振りについての知識は自分がアクセスできる範囲だと、

https://todai.info/shinfuri/

このサイトに書いてあること以上のことは殆ど無いです。まずはこのサイトを見てください。基本的に僕もこのサイト以上の知識は無いです。

 

このサイトは若干データが古いのですが、それは東大が進振りの底点を開示しなくなったかららしいです。(進路相談室に行った友人曰く、第一段階は見られるものの、肝心の第二段階の底点は見られなかったそうで。)

 

進振りを経験した先輩にずかずか聞いていけば割と情報は得られると思うので、関心のある方は入学後聞いてみてはどうでしょうか?ただし、入学時点で駒場にいる2年生は(降年生などを除き)進振りを経験していないですが。

 

上のデータを見てどんなもんかわからないという人がいると思うので、僕自身の点数についての感覚をざっとあげたいと思います。有名ですが、東大には優三割規定、優上一割規定というものがありまして、語学や受講者の少ない一部の授業を除き、優(80点以上)は全体の3割、優上(90点以上)は全体の1割しか取れないという制度があります。

 

その制度と、僕の周りの人の点数と(知り合いの先輩の進振り結果)からざっと考えると、

 

90over 平均点が東大の上位1割、僕の知り合いにはいない。

 

80後半 授業への関心が高く本気で勉強してる人はこの位に収まる。ただ中々いない。文3→後期教養目指すならこの位あれば行ける。

 

80前半 努力すればこの位は普通にいける。語学が得意で荒稼ぎすれば、割と簡単に到達するかも。文2・文3→法目指すならこの位は欲しい。

 

70後半 普通に優秀な層。テスト前だけ勉強するとしても、シケプリ見てしっかり勉強すれば割といける筈。文1・文3→経済行くならこの位は欲しい。

 

70前半 確か今はこのくらいが東大の平均?文2→経済の第一段階がこの位?。文3生は文学部と教育学部(と一部の理系学部)以外は大体行けなくなる。

 

60後半 経済学部志望の文2は焦り出す。文3はもう文学部と教育学部かな。この辺りから文学部と教育でも行けない学科が結構でてきそう。

 

それ以下 多分行ける学科が大分限られてくる。

ただ、文1→法だけは何点だろうが進振りに参加さえできれば基本行ける。

 

はい、多分この辺はネットに書いてあると思いますね。しかも多分僕の情報は誤ってる部分も多いと思います(特に文2関連)。というか、この点数についての感覚は僕の感覚に過ぎないです。普通にやって80後半とるやつも、真面目にやって60台って人も普通にいると思います。ただこれは別に当人の能力の一部分しか関係無いと思いますよ。優秀さの尺度は進振りの点以外にもアホほどあるし、僕は進振り点はもうそんな重視してないです。知り合いの教授(後期教養)は、最近は進振りの点ばかり高くて優秀じゃないやつがうちの学科に入るようになってきたとか言ってましたし。

 

内部の文3 1年生が知ってる情報なんてこの程度です。僕が2年の夏を経て進振りを終えたら多分自分のデータも周りのデータも見てもっと正確な情報が分かると思うので、その時になったら更新します(まだブログを続けていたら)。いま聞きたい人は2年生以上のブロガーなりツイッタラーなりに聞きましょう。

 

そんで、上のデータ見て頂ければ分かると思いますが、

 

文1→法

文2→経済

文3→文・教育

 

は今でもスタンダードです。文1不人気の傾向から、法学部の底点が下がってきてるとの噂がありますが、少なくとも文3目線ではそんなことは全くないみたいです。友達が見たところ普通に法>経済だったそうで。

 

質問箱に投書してくれた方は主に文3からの進振りについて質問していたので言うと、

 

文3→法はかなり難易度高い。東大の上位3割に入る努力をする覚悟があるならどうぞ。文1→法は単位さえ取っとけばいい、つまり自分の好きなように大学生活を送れるので、基本的には文1を勧めます。

 

文3→経済も普通に難易度高い。経済に行きたい場合も基本的には文2に行きましょう。

 

というか、文1は法・政治、文2は経済・数学がちゃんと準必修という名前の必修なので、そっちに行った方が特です。文3は56単位(つまりギリギリ)に収めようとすると、この辺でちょっと無理しなきゃキツイかな(余剰4単位を全部社会科学に割り振らなきゃいけない)。

 

文3→後期教養もかなり難易度高い。後期教養はどこからでもそこそこ難易度高いけど、文3はとりわけ高い。

 

文3→文、教育は学科によるけど大体普通にしていれば行ける。そんで、学科によれば文1→法並の努力(つまり努力0)で行ける。

 

こんな感じですかね。ただどの進学もそれを実現されてる方は一定数いるので、自分がそれになれるのか、その座席数はどのくらいあるのかを考えて科類を選択しましょう。

 

基本的に法学部に行きたいなら文1が丸いと思いますよ。司法試験・総合職の勉強するにせよ、教養を深めるにせよ、課外活動に精を出すにせよ、遊び呆けるにせよ、テストの成績を全く心配しないでいいというのは大きいと思います。僕が思い描いてた大学生活はこんな感じです(これを文3にいながらやってますけど今)。

 

科類選択に関しては難しいと思うので、自分が納得のいく選択をできるようにして下さい。僕は責任は取れません。

 

 

 

 

僕は現在文3の一年生ですが、まあ僕自身の進振りについては終わって覚えてたら書きます、笑。

 

 

 

 

 

センター試験の持ち物

 

 

時間が無いので井の頭線内で書きました、見落としあったら申し訳ないです。受験生は頑張って下さい。

 

  • 受験票
  • HBの鉛筆1ダース(両側削っておいて、片側は筆記用に尖らせる、片側はマーク用に丸めるとかやってたけど、結局尖ってる方でマークしてた、笑)
  • 卓上鉛筆削り
  • 消しゴム4個
  • 時計二つ
  • 普段使いのイヤホン二つ(外界の情報シャットアウト&音楽聴いて気分をあげる、二つなのは壊れた時用)
  • シャーペン3本と十分な量の替芯
  • ティッシュペーパー
  • 財布
  • (電車で行く人は)定期券
  • 身分証明できるもの
  • 弁当(食べ過ぎると眠くなるのでおにぎり二個)
  • カロリーメイト
  • ブドウ糖
  • 水筒
  • ハンカチ
  • (必要な人は)上履き(自分は不要だった)
  • お腹が痛くなった時様に飲む即効性のある薬(家で正露丸を一粒別にお腹が痛くなくても飲んでいった)
  • 一日目はテーマ別英単語Academicと林先生の教材と鉄緑古典過去問(各科目の前に脳を慣らすために使った)地歴は東大受験生なら何もせずとも満点近く取れるだろうけど、不安な人は軽く見といてもいいのでは?(詰め込みの効果あるか分からないけど)。ただそれより答え合わせしちゃう危険のが大きいと思う
  • 二日目は理科基礎を化学基礎のリードライトと、合格る計算(合格る計算昼休みに重要分野だけ一周できたのが効いた)
  • (覚えてないけど持ってけって書いてあるなら)受験案内
  • (普段はコンタクトしてたけど)メガネ
  • 折り畳み傘
  • 脱ぎ着できる暖かい格好(女子はよく見る毛布的なやつ?) 

 

応援している全ての受験生のセンター成功をお祈りしています。

英語の勉強で使った本リスト

 

 

英語の勉強で使った本をリストにして下さいみたいなメッセージが来たのでここに載せときます。漏れがあったら思い出し次第追加しますね。なお、これはあくまで僕が使った本を挙げただけなので、参考にする際は自己責任で。丸とか二重丸とかは自分に役に立った度合い(≠オススメ)。使用時期は思い出せる限り付けたけど曖昧。

 

因みに筆者の英語の、センター試験の開示得点は現役時は192点浪人時は190点、東大二次試験の開示得点は現役時は87点浪人時は100点です。

 

 

単語帳

システム英単語 高一夏〜秋

◎英検準一級のパス単 高一冬〜高二春

◎速読英単語(必修 中三高校受験後〜高一夏・上級編高一秋〜高二秋)

○速読英熟語 高一秋〜高一冬

○英検準一級・英検一級の文単 高一冬〜高二夏

○DUO 高二秋〜高三直前期

△鉄壁 高二春?に買ったはいいものの殆ど既知だったためあまりやらなかった

◎テーマ別英単語Academic全巻(主に使用したのは文系中級・上級) 高二冬〜浪人直前期

 

英文解釈

△英文解釈 基本はここだ! 高一夏〜秋

◎基礎英文解釈の技術100 高一夏〜秋

◎ポレポレ英文読解 高一秋〜高一冬(SVOCを全部振ってた)

◎英文解釈教室 高一冬〜高二冬(高一冬〜高二夏に主にやって、和訳問題集をやる際に復習した)

◎英文解釈の技術100 高二冬〜高三直前期(CDあったんで速単みたいに使ってた)

伊藤和夫の英文和訳問題集 中級と上級 高二冬

 

文法

△NEXTSTAGE 有名だからという理由で持ってはいたけど結局あんまやらなかった

◎Vintage 高二の一年間 高二で学校から配られたからずっとこれやってた、正直ネクステでも良いと思うけど(墺の基準だとどっちもダメだと思う、こういった参考書は基礎力向上とセンター型の文法問題や東大の5とかに出る簡単な語法を落とさないためのもの)

 

長文読解(一番記憶が曖昧だから時期は省略)

○やっておきたいシリーズ全冊

○一日X分の長文読解(河合塾のやつ)シリーズ全冊

○ハイパートレーニングの中級と上級?

○Rise長文読解みたいな名前のやつの一番レベル高いやつ(慶応文かなんかの過去問の原爆についての話が記憶に残ってる)

○レベル別問題集の一番難しいやつ

○旺文社の英語長文問題精講の一番難しいやつ

○パラグラフリーディングのストラテジーの難しいやつ

ディスコースマーカーの英文読解みたいなやつ

 

英作文

△DUO(英作文の例文集としては微妙な気がする、現浪通じて使ったことない。まあ無意識のうちに使ってたかもしれないけど)

△ドラゴンイングリッシュ(同上)

駿台の例文集700選みたいなやつ(同上、ほぼやってない)

和文英訳教本 文法矯正編 高二冬

駿台出版の東大の英作文 高三春〜夏

◎墺先生のプリント 浪人春〜秋 (実質和文英訳教本の強化版、自由英作文の採点基準は正直?だけど文法の本質的な説明はよく出来てると思う。Forestの作者だし。)河合塾の英語の授業は墺とアドゼミしか出てなかった。

◎テーマ別英単語Academic(覚えるくらいまで読んでたので、これが一番例文集として何だかんだ使えた気がする、何なら今でも使う)

 

リスニング

◎◎NHK出版アプリの語学プレイヤー(話速変換機能付きプレイヤー)高一春〜浪人直前期

神。これが一番役に立った。NHK教材は一切買わず完全にCD再生ツールとして使った。この記事に挙げた参考書は全て代替可能だったけどこのツールだけはオンリーワンだった。

△ニュース英語みたいなやつ(絵が怖かったし話速変換機能あったし内容つまらないから意味なかった)

駿台から出てるパーフェクトリスニングみたいなやつの上級

○キムタツの赤とピンク 高三夏〜冬とか

鉄緑会のリスニング問題集 高三で一周して、浪人して忘れた頃にもう一周した

△東大のリスニング15カ年 簡単すぎ、過去問演習の際は鉄緑のとかTOEFLのやつで差し替えていいと思う。

△英検一級のリスニング問題集(傾向が違う)

TOEFLのリスニング問題集 浪人期の秋〜直前期(これでもここ二年の五択のリスニングよりは簡単)

◎速単系参考書(結局これが最強) 

CNN English Express 高三春〜高三秋 定期購読してた。

 

総合

◎東大の英語25カ年 高二冬〜浪人直前期 基本は年ごとに時間測って解いて、1Aと2と4ABは繰り返し解いた(多分本文の内容とか解答方針は未だに覚えてる)。

◎東大模試の過去問(駿台・河合・代ゼミ)高三春〜高三直前期 必須。英語は過去問もそうだけど模試問も問題傾向が多少違うとはいえ慣れるためには必須。時間測って解こう。

◎河合本郷のアドゼミ 浪人期 何だかんだ定期的に演習することは役に立つ

◎東大特進の宮崎先生の直前講習 高三直前。

あの難化した現役の本試で87点取れたのはこの人のお陰。和訳と英作文の書き方が参考になった。

◎英検準一級対策 高一冬~高二春 自分の英語力が東大水準に達したのは恐らく英検準一対策をし終えた時。

慶應経済の過去問 浪人直前 5年くらい解いた。問題自体は東大と比べると平易。だけどこの英作文の形式に慣れといたことはALESAに役だった。

〇センター過去問 高一秋~高一冬

この時期で全部解ききった。受験期にやる必要は無い。

 

多読多聴

〇TED 暇潰しに適当に。

〇Cousera 同上。

〇適当なYouTubeチャンネル 同上。

◎TIME誌 高三のCNNを定期購読してた時。

めちゃくちゃ難しかったし内容取れてたかは分からないけど、英語は難しくしようとすれば幾らでも難しく書けるとか、構造とかは全然自由でOKとか、そういったことを実感出来たのは良かった。後、多分受験期通じてこれより難しい文章読んでないので、重いバーベル上げようとしたあとはそれより軽いのは楽に上げられる効果みたいなのは感じた。

◎適当な洋書。高二~浪人。

邦訳を読んだことある本をオーディオブック付きで読むのが一番効果的だと思う。内容知らないものを英語で理解するのは難しい。

◎速単系参考書。結局はこれを語学プレイヤーで聴くのが一番実力上がる。

 

しっかし勿体無い金の使い方だな笑。

 

 

 

 

東大TLPを受講するとどうなるか?

 

 

 

お久しぶりです。オンです。

 

ブログしばらくやらないつもりだったんですが、質問が来たので暇だし詳しくお答えします。受験勉強に関する質問には中々回答しにくいのですが、今回は東大内部の事情ということで。今回の質問はこちら。

 

 

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はい、TLPについてです。TLPを実際に受講してるブロガーって受験期に東大生ブロガーを割と色々チェックしてた僕でも全く見つからなかったので、これは気になる人もいるのでしょう。

 

 

知らない人向けに簡単に説明すると、TLPは英語が堪能な学生がもう一言語も集中的に学習してトリリンガルになろうというプログラムです。以前は入試英語の成績が受験生全体の上位一割の人のみにTLPの通知書が届いて、届いた人だけが受講申請が可能だったのですが、僕が合格した年から通知書は廃止され全合格者が取り敢えず受講申請をすることができるようになりました。しかしながら、全受験生が申請できるようになったからといってTLPを受講するのは決して易しくはなく、今年のTLP中国語の基準は91点と実質的に以前の基準と変わらない点数でした(同クラの最低点が91点で、なおかつ友達に90点で中国語TLPに落ちたやつがいるので、確実にここが分水嶺です)。

 

 

それで、このブログを読んでいただければわかると思いますが、僕は中国語のTLPを受講していました

過去形になっていることから分かるように、現在はもうTLPコースは(自主的に)辞めて、登録上はTLP生となっているものの、授業数などの点で一般の学生とは全く変わらない状況にあります。

 

ですが、春学期は紛れもなくTLP生として過ごしていたし、同じクラスの友達はまだTLP生のままでいる方が多数なので、質問に回答するには足ると思います。

 

 

それでは、前置きが長くなりましたが、質問に答えていきたいと思います。

 

 

TLPについて考える際には二つの基準を別に考える必要があります。それは、

 

① 入試英語でTLP水準の得点を取った

② ①を満たした上で実際にTLPに受講登録された

 

の二つです。

 

東京大学の学生は、①を満たしておらず自動的に②も満たしていない学生、①は満たしたものの②を満たしていない学生、①を満たした上で②を満たした学生の三つに分けられます。

 

 

 

質問者さんは入試英語でTLP水準の得点を期待できるということで、このうち後ろの二つの学生がどのような状況になるか、主にその違いについて書いていきたいと思います。

 

 

 

①の要素について。入試英語でTLP水準の高得点を取るとどうなるか?

 

東大の英語1列という授業は習熟度別にG1G2G3となっていて、一年の春学期では、入試英語の点数がG1(上位一割・TLP水準)、G2(上位四割でG1でない学生)、G3(残りの六割)というように割り振られます。そのグループ内で、一年の春学期の半分の期間、英語1列という(東大の授業で最もクソと言っても過言ではない)授業を受けます。TLP水準の高得点ならまず間違いなくG1、つまり便宜上最もレベルが高いとされるクラスで受けることになります。

 

それだけです。

 

え?っとお思いになるかも知れませんが、①のみを満たした場合に普通の学生と変わることは僕の知る限りはこれだけです。

 

東大にはALESA/ALESSという英語で論文を書く授業、Flowと言う英語でディスカッション等をする授業が有りますが、これらは入試英語の点一切関係なく、ALESA/ALESSは基本的に語学のクラスを基準に、Flowは入学直後のガイダンスの際に自己申告でレベルを決めて、クラス分けがされます。

 

質問者さんはスピーキングが苦手とのことですが、これはFlowのレベルを自己申告する際に低いレベルを選択すればいいだけの話です。

 

Flowのレベル決めはガイダンスで隣の人と英語で喋り、その感触でレベルを1〜6で選んで決めるというものですが、全然自分の感触より低いレベルで大丈夫です。レベル6だから好成績とか、レベル1だから成績悪くなるとかそういうのは一切なく、レベル内で優上〜不可まで成績がつきます。これはどういうことかといえと、向上心がある方を除き高いレベルを取るメリットは基本的に無いということです。僕はガイダンスでの感触から自分のレベルは4か5かなと思ったのですが、この情報を知っていたのでレベル3を申請し、その結果現在レベル2と3合同のFlowを受講しています。成績がどうつくのかはまだ分かりませんが、多分クラス内での入試英語の点は僕が一番高いですし、先生も非常にゆっくりな喋り方かつ平易な英語で、内容的にも全然難しいことはなくやれています。うちのクラスの文1文2は帰国子女が多く自分の英語力に自信があるのかレベル6を選択したやつが多かったのですが、レベル6は英語圏在住年数が5年を超えるようなやつでも課題の量や授業内容等で苦戦していて、成績で優がついた人は殆どいませんでした。

 

要は、Flowのレベル選択の際は、ガイダンスの時の自分の感触よりもレベルを下げた選択をしておけば、授業についていくのも容易だし高い点数を取りやすいということです。僕も正直中途半端に見栄はらずにレベル1にしとけば良かったなって思ってます。(TLP生がレベル1に来たら顰蹙ものですが、そんなことはお構い無し)。ただ、授業の歯ごたえが無いというのはありますね。

 

そして東大前期教養の必修の授業で英語を積極的に喋らなければならないのはFlowだけなんで、このレベル選択でミスらなければ後はスピーキングが苦手でもあまり支障は無いです。

 

英語1列はG1だといってディスカッションとか発表みたいなレベルの高い授業をするかというと全然そんなことはなく、僕のとこは課題が一切出ず、教授がひたすら教科書の文章を読むだけ、たまにリスニング教材やるだけでこんなに退屈な授業は無いなって思いながら受けてました(ずっとチャイ語やってた)。教授はネイティブスピーカーなのですが、まさに宝の持ち腐れって感じでしたね。ただ、これは僕の教授運が強かっただけで、同クラの文2のやつらは普通に課題も多いしディスカッションとかもしてたみたいです。要はG1とかの基準ではなく、教授によって英語1列の難度は決まるということです。因みに後期の英語1列のクラス分けは前期の英語1列のテストの点数で決まります。

 

ALESAも教授はネイティブなんで英語話さなきゃいけないんですがスピーキングについては大したことは無いです。

 

入試英語の成績が良くてもTLPを申請しなかった人、また中国語みたいな基準点の低い言語ならTLPを取れていたもののフランス語のような基準点の高い言語のTLPを志望したために落選した人が該当するのはここまでです。

 

 

 

 

 

次に②について。入試英語の点が高く、なおかつTLP申請が通るとどうなるか?

 

TLP生と言っても、中国語のTLP生と、その他の言語のTLPでまた違ってくるのですが、まずはどっちにも妥当することを書きます。

 

①で書いたことについては同じです。英語のスピーキングに自信が無いならFlowのレベルは下げましょう。

 

そんで、②だけのことを言うと、第二外国語の必修の授業数が増えます。

 

普通の東大文系1年生は前期は週3コマ、後期は週2コマ、第二外国語の授業が(実質的に)必修となっています。これに対してTLP生はインテンシブという、普通は選択の授業を前期後期とも2コマ取ることが必須となっています。つまり前期は週5コマ、後期は週4コマ2外の授業を取らなければならないということですね。インテンシブの授業は、中国語の場合は会話とリスニングを集中的にやるというものでした。

 

因みに普通の必修の授業(中国語一列二列・中国語演習)も非TLP生とは違ったことをやります。一般生と比べて一列二列は進度が速くテストが難しい、演習は教科書が違くテストが難しいです。

 

また、2年生になってもTLPを続ける人は必修で週3コマ2外の授業があるみたいです。普通の人は2年になると第二外国語の授業が無くなり悠々自適の生活を送る、もしくは自分の専門に集中できるのですが、TLP生は2外の勉強に追われるみたいです。ここまで来きた猛者は大分2外の能力が高くなっており、中国語の場合は2年の夏に南京大学での語学研修があったりと、以降は積極的にその言語の言語圏へと羽ばたいて行くでしょう。

 

ただ、2年生でもTLPを続けるには、①中国語の授業の平均点が優を超えている、②後期の英語1列のテストの点数が上位一割以上かIELTS7.0以上のいずれか、の両方を満たす必要があるみたいです(僕自身続ける気が無いのでここは若干あやふや)。このため、条件を満たせずTLP継続が不可能となる、または条件を満たしていても第二外国語の勉強以外をやりたいという人は多く、現に前期教養過程のTLP修了者は最初にTLPを取った人の中の5割にも満たない数になっているそうです。

 

 

要はTLP申請が通ると第二外国語をめちゃくちゃやらされるということです。僕は誇張抜きに前期の勉強の8割はチャイ語でした。僕はそもそも語学あんま好きじゃないし、何学部進むかも決めてないため色々授業を取ってから判断したいと思い、後期はTLPの授業、つまりインテンシブを取るのをやめました。(インテンシブの授業と取りたい授業の時間が被っていたというのもある)。ただ、インテンシブをやめても後期の一列と演習はTLP生と共通の授業を受けさせられるんで、同クラの友達と授業を受けられて嬉しいけど授業とテストムズいな、チャイ語モチベゼロなのにどうしようという状況に今現在なってます、苦笑。

 

 

これだけ聞くと第二外国語をガチでやりたい人以外は、TLPを申請するメリットは無いのでは?そう思われる方もいるでしょう。

 

確かにこれの考えには一理あるのですが、以下の二点において第二外国語へのモチベがそんなに高くない人でも得られるTLPのメリットがあります。一つ目は、第二外国語の授業は良い成績が付きやすいということです。語学はぶっちゃけ頭良くなくてもできるし、努力した分だけちゃんとできるようになるのでちゃんとやれば優くらいなら簡単に取れます。さらにインテンシブの授業・テストは一列二列よりも(少なくともTLP中国語の場合は)簡単なので、一列二列の勉強の余剰で特に対策せずとも楽に点を取ることが出来ます。二つ目はTLP科目はキャップ制には含まれないということです。キャップ制とは、少なくとも一年の前期の間は一学期に取れる単位の上限が30単位でそれ以上は取ってはならないというものです。ただ、どういう訳かTLP科目はこのキャップ制の単位としては加算されず、一学期に30単位以上取る事ができます。キャップ制解放のメリットは、一学期に沢山の授業を取って知的好奇心を満たせるという他に、2Sを楽にできるというものがあります。東大の2年生の前期(=2S)は、一部の学部(例えば法学部)に行きたい方を除き、文系は必修0コマです。そして、前期過程を修了するために必要な単位数は56単位なのですが、これを1年生の間に全部取っておけば2Sで一つも授業を取らなくても前期課程を修了することができます。一年の春休みから2年の夏休みまでの約8ヶ月間丸々授業無しの期間を作れるので、世界中を旅行するなり、起業やインターンをするなり、サークルや遊びに明け暮れるなり、何をしてもいい訳です。そして、TLPは単位を沢山取れるので、これがやりやすいというわけです。

 

以上が僕が思いつく第二外国語へのモチベが低い人でもTLPを受講するメリットがあるという理由でした。

 

 

最後に、中国語TLPとそれ以外の言語のTLPの違いについてです。

 

中国語以外のTLPは普通のクラス、つまり非TLP生と一緒のクラスに所属します。

 

これに対して中国語TLPはTLP生だけで一クラス組まれます。(理系の場合はインター生と共通?)。また、普通のクラスは文12クラスと文3クラス、理1クラスと理23クラスに分かれるのですが、TLP中国語クラスは文123が全員同じクラスとなります。(これも理系は調査不足)。まあ実際は登録上は別のクラスで語学以外の必修授業は異なるんですが、同じクラスとして共に語学の授業を受け、オリ合宿や五月祭などの行事をこなす訳です。これがメリットかデメリットかは人によって違うと思いますが、語学の授業のコマ数が多く、顔を合わせることが多いので一般にクラス仲は良くなる傾向にあるみたいです。

 

また、TLP生はやはり皆ある程度は英語ができるので、その点で刺激にもなるでしょう。クラスの約半分は帰国子女で、色々と刺激になります。

 

また、東大入試の英語は英語ができるだけじゃ高得点は取れないし、英語で東大生内で上位一割以内に入るほど抜群な点を取れる人は他の科目にも英語学習で培った力を活かして能率良く学習を進められるため、TLP生は何かと優秀な人が多く(冊子掲載者・得点開示高得点者も多い)、それで刺激を受けることもできるでしょう。

 

そして、文123が同じクラスなため、クラス内の進路や考え方に多様性が出ると思います。僕も多分多様性を生み出している側(つまり一般的な東大生的志向をしてない)にいると自負してます。

 

 

 

 

まあ、色々書いてきましたが、TLPについて僕が書けることはこんな感じです。

 

 

 

僕としては、このブログの読者が無事東大に合格して文系中国語TLPを受講することを選択し、僕の下クラになることを望んでいます、笑。

 

 

それでは!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

センター対策についての持論

 

 

 

 

大受験生はセンター対策を軽視していいと思います。センターが終わり共通テスト?になると思いますが、それでも多分この基本方針は変わらないと思います。ただ、新しい試験について研究するつもりは毛頭ないのでここではセンター試験のみを想定して書きます。

 

 

 

 

対策開始時についてですが、

目安として、センター模試で一度も780以上取ったことない方は年明けから、そうでない方は10日前から、過去問や、数学などでは模試問題集を解くといいでしょう。

 

 

理科基礎も基礎学力は身についていると思うので、どうしても不安という方は冬休みくらいから復習してもいいですが、普通に年明けからで間に合います。浪人生は絶対50点取れる基礎ができてるはずなんで10日前でいいです。

 

基礎が身についていない場合は秋の東大模試が終わったらすぐやりましょう。目安としてリードライトシリーズの難問でない問題がスラスラ解ければそれで50点を取るだけの基礎がついてると言えるでしょう。

 

 

 

 

そんで、なぜ僕がセンター対策を始めるのを遅くしろと言うのかというと、僕が受験生だった時、現役時は冬休みから、浪人時は年明けからセンター対策を過去問中心に始めたところどちらも直前1週間には全てやり終えてしまい、他にやることもなくまたセンター対策に飽きてしまい、手持ち無沙汰な状態に陥りその自分を自己反映して鬱状態に陥ってしまったからです。特に浪人生はどうせ現役時代にガチでセンター対策をして過去問を解き尽くしセンターへの勘も身につけてしまったのだから、センターなど現役時の勘を取り戻す程度にして楽々と乗り越え、本命の二次対策に注力した方が良いです。

 

 

自分の経験上センターボケなどというものが本当にあるのかなという感じですが、この言葉が存在していることに示されているようにセンター試験後に二次試験の問題を解く感覚を失ってしまう受験生もいるみたいなのでセンター軽視でいきましょう。

 

 

センターなんて最悪最も足切り点が高い科類の足切りライン+10点、つまり760点くらい取れればいいんです。センターなんかで大きな差はつかないです。特に二次力に自信がある受験生はセンターを軽視していきましょう。

 

 

 

そして直前期は、当日の持ち物や休み時間の過ごし方、聞く音楽やトラブルへの対処法など、あらゆることを想定しつつ綿密に計画しましょう。色々と想定してる受験生は強いです。

 

 

僕の知り合いの東大落ち早慶生に、東大入試当日電車のダイヤが乱れ試験開始直前に入室して動揺したことを不合格の理由にしていた人がいましたが、それは自分が電車が遅れることを想定していない入試に対して真摯でない受験生であったことを証明するだけです。僕も2/25は国語の試験が始まる9分前に入室したし、何なら直前3週間勉強が出来ない状態になりました。ですが、そんなことも起こりうると事前に想定していたので、さして動揺することなく無事合格したわけです。

 

 

 

この記事をこの時期にあげたのは、学校によっては秋からセンター対策をさせたり、またそうするように煽ったりするだろうと思ったからです(現に僕の母校がそうだったし、ドラゴン桜にもそうある)。

 

 

ただ、受験生の怖いところは、自分の状態や合格可能性を自分で正しく把握出来ないところだと思います。僕も浪人期は自分が落ちるものだと真面目に思い、そしてもう受からないと絶望していました。足切りが怖くてたまらない受験生も一定数いるでしょう。

 

 

自分の主観的な判断は危険です。客観的指標、受験生なら模試の成績を頼りに判断しましょう。何だかんだ、大多数の受験生は模試の成績通り、もしくはそれに奇跡的なものではないにせよ努力相応の伸びを加えた結果になるはずなんで。

 

 

 

それでは今回はこんな感じで。また何かあったら質問箱とかで聞いて下さい。

 

 

 

 

東大世界史の大論述の書き方を簡単にまとめる

 

 

 

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どうもオンです。今回は大論述についてですが、夏休みといえどサークル等でそこまで時間が取れず、記事の更新が中々出来てないので、東大実戦の前にリクエストにあった僕の大論述の書き方だけパターンごとにざっくり書いていこうと思います。

 

時間の使い方とかメモのとり方とかは前回の記事に書いたので、他の問題も基本的にはそのようにやってください。

 

 

glossyon.hatenadiary.com

 

これですね。

 

 

それでは早速パターンごとに書いていきます。

 

 

〇同時代の横

 

・地図は書いても書かなくてもいい(イメージしやすいなら書いて良いが、ぶっちゃけ書かなくても変わらない気がする)。

 

・どの地域から書くかはパターン化しない、問題ごとに判断する。

 

・構成メモは僕は地図はそんな書かなかったので地域ごとに。例えば東アジア、西アジア、ヨーロッパみたいな括りで。

 

・僕は世紀覚えていなかったので世紀指定されると辛かったけど、そういう時は王朝や教科書の章や、もっと言えばあの辺だなという感覚を頼りにしていた。

 

 

 

〇比較

 

・出来る限り完全対比(例えば、ヨーロッパでラテン語を入れるなら中国では漢字を入れるみたいに要素ごとに比較対象の両方に入れる)させることを試みるが、それが自分の知識で不可能な場合は無理に拘らない。

 

・構成メモは2地域を横に並べて書く、その際完全対比を意識して、文字なら文字の段、貨幣なら貨幣の段というように段ごとに書く。

 

・実際に書く際は要素ごとに比較対象の両方を書いていくのではなく、比較対象の片方→もう一方というように書いていく場合が多い。この際に各順番とかで完全対比が意識できるといいが、無理はしない。

 

比較は完全対比ということを意識しつつも、それが自分の知識で不可能なら無理しないというのが、やはり重要だと思います。予備校講師の方には自分の知識量をひけらかすがごとく、比較は完全対比が原則だから片方でこれを言ったならもう一方ではこれ(一般的な受験生が誰も知らないような知識)を入れなきゃね〜と解説する方もいますが、それはどうなんでしょうかね。

 

 

〇その他の問題

 

東大ではあんまパターン化出来る問題の方が少ないので、ここでまとめて書こうと思います。ですが、

 

・大原則は問題の要求に徹底的に従うこと!!

 

 

結局のところこれに尽きると思います。

 

分かりづらいかも知れないので過去問の例を幾つか挙げます。

 

 

・オランダの過去問で要求されているのはオランダ及びオランダ人が果たした"役割"であり、単なるオランダ史ではない(予備校や赤本の解答はオランダ史に終始しているものが目立つ)。

 

・中仏交流と啓蒙思想の過去問でのメインの問は"啓蒙思想の意義"である。指定語句がその背景に固まってるからといえ、それをメインにしてはならない(東大が罠を仕掛けている、難問の一つ。予備校や赤本は背景に終始していて啓蒙思想の意義を殆ど書いていない)。

 

・女性史の問題は"具体的に"書くこと。指定語句をちゃんと処理して書くべきことをちゃんと書いて、後は女性の名前とその活動を羅列すればかなりの高得点だったはず(僕が現役で落ちた要因の一つ、ただ資料集のコラム的な知識が要求されて個人的には東大世界史で一番嫌いな問題。まあこれで落ちたからなんだけど、笑)

 

イベリア半島史の問題は問題の要求では単なる同地域の歴史だが、文化・民族、ヨーロッパやアフリカの勢力の影響を含む広い視野の元で眺めるとあるので、単なる政治史に終始しない(一部予備校や赤本の答案にそういったものがある)。

 

 

 

具体例を挙げて言うとこういうことです。問題作成者は受験生に何を答えて欲しいのだろうかということを忖度するのが大切ですね。これは具体例を通じて慣れていってくだい。

 

 

個人的には東大地歴は実力のある予備校講師を利用するのが一番早いと思います。東大文系の中で地歴が一番予備校講師が役立つと思います。よって親の援助が見込める受験生は、東大教室だったり、東大特進だったりを積極的に利用しましょう。

 

予備校が使えない方は世界しなら、世界史教室やその管理人が書いた世界史論述練習帳newとかを使いましょう。僕が知ってる論述の書き方の参考になる本やサイトはこれだけですが、まあ他にも探せばある筈です。

 

ただ、解答の書き方は全てを鵜呑みにするのではなく、ある程度批判的な目も持って解説を聞いたり読んだりしましょう。その批判的な目、つまりどんな解答が問題の要求に答えているか、というのがそのまま自分の大論述の能力に直結します。

 

 

それでは今回はこんな感じで!

 

 

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東大世界史・大論述の解き方①

 

 

 

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今回はTwitterのDMへの解答です!

 

質問内容を簡単に言うと、

 

 

「東大世界史の大論述の解き方をパターンごとに教えて」

 

というものです。

 

 

僕が受験期に一番好きだった科目は世界史で、また一番得意な科目も世界史でした。めちゃくちゃ勉強したため秋の駿台東大実戦では全国一位を取るまでに至ったというのは以前書いた通りです。

 

その中でも大論述は1番解いてて楽しい、大好きな問題でした!

 

僕が最初に大論述を書いたのは現役時の6月の東進模試で確かカルロス一世とフェリペ二世辺りのスペインの海外進出の過程とそれが各地に与えた影響と本国の興亡を述べよみたいな問題でしたが、高2の秋からマンガと山川教科書で世界史の知識は詰めてたし、周りの話を聞く限り僕は普通の受験生よりも勉強開始段階での読解力や記述力が割と高い方であったため、最初の模試からある程度ちゃんとした論述をして高い得点を取る事が出来、またそこからずっと世界史大論述の成績は高いまま安定的に推移していっていました。

 

 

そのため、僕は大論述を書けないという受験生の気持ちは残念ながら分かりませんし、どう書けばいいかわからない状態から書けるようになる過程という、勉強する上で最も知っておきたいことを説明できません。ですが、自分が何分かけて大論述を解き、どのような手順で問題を解き、その際にどのような工夫をしていたかというのは言語化して説明できるため、それが参考になったら....って感じです。

 

 

本当は一つの記事にまとめて書こうと思ったのですが、あまりにも長くなってしまうので何回かに分けたいと思います。今回は全般的な話と基本的な形式について書いていこうと思います。

 

 

因みに、僕の地歴の勉強法や本番の時間の使い方は

 

glossyon.hatenadiary.com

 

を、

 

世界史で使った参考書は

 

glossyon.hatenadiary.com

 

を見て下さいね!

 

 

それでは全般的な話です。

 

 

大論述で高得点を取るために一番重要なのは何でしょうか?

 

 

 

僕は「問題を解くこと」だと思います。

 

 

何を当たり前のことを言ってるんだ、と思われるかも知れませんが、大論述において問題を解くというのは難しいです。

 

 

大論述は東大文系入試で600字前後と最も多くの文字を書かなければならない設問ですが、この600字は作文ではなくあくまでも問題への解答で、基本的にはある程度正解が定まる(それが複数だとしても)ものです。その正解の基準が問題文で、もっと正確に言うと問題の要求です。解答が問題の要求を満たしていればその解答は正解であると言えるし、満たしていなければいくら世界史の知見に優れた名文であっても不正解です。実際はこう単純ではなく、問題の要求を満たしている要素の数や、文章の構成の仕方が問題の要求を満たしているのかによって部分点が付けられるわけですね。

 

 

 

要するに、問題の要求に徹底的に答えましょうというのが大論文を書く際に僕が一番気にしていたことです。問題の要求に答えている答案を作成できるように問題を読み、構成メモを作成し、文章を書いていくというのが大論述を解くということ僕は思います。

 

 

そしてこの問題の要求というのが縦の過程、同時代の横の状況、比較、役割、意義などと言ったようにある程度パターン化されており、それぞれに解答方針が一応決められています。

 

 

 

この記事から始まる一連の記事ではそのパターンごとに僕が問題文を見てから解答を作成するまでの流れを書いていくというものです。

 

 

ただし注意事項として、僕は世界史の専門家ではないただの元受験生なため、この記事に書いてあることが正しくはないということは念頭に置いておいてください。東大合格者の一人のサンプルということで。また、受験から半年ほど遠ざかっているため、世界史に関する知識に(かなり)衰えがあります。その点もご容赦ください。

 

 

それでは早速始めていきましょう。

 

 

最初は一番基本的だと思う縦の過程です。例として、2019年の過去問、つまり僕が合格時に実際に解いた問題をやっていこうと思います。

 

 

f:id:glossyon:20190802182455j:image

(2019年 東京大学前期 地歴 入学試験問題 世界史第1問)

 

この問題ですね。

 

 

試験開始直後に僕は大論文の問題だけは見ていました。そんでこの問題を見た感想は、おー!河合の予想のまんまじゃん!、つーか去年の京大じゃん、それ以前に基本的過ぎないか?山川のあのページとあのページとあのページから拾えば終わりやんけ、という感じでした。そして見てこの内容だけは忘れないようにというメモを軽く書いておきました。この問題ですと、京大の内容がパン=オスマン主義→パン=イスラーム主義→パン=トルコ主義→トルコ共和国(アナトリアトルコ人)というものなので、その流れだけは書いておきました。

 

この時点ではまだ問題を解こうとしていません。問題を軽く確認して、問題をパッと見た時点で忘れちゃいけないと思った知識・方針をメモっただけです。

 

その後、世界史第3問・第2問を解いていきますが、この時第1問に関することで何か思いついたらメモっときます。他の設問に夢中になって忘れちゃうことが有りうるのでちゃんと紙に残します。

 

そして、僕は大論述は試験の最後ではなく途中に書く派だったため、世界史第2問を終えた時点で大論述を解くのに入ります。

 

まずすべきと思っていたことは問題文を読んでその問題の要求を把握することです。

 

f:id:glossyon:20190802193609j:image

 

この時点ではこんな感じ。まだ問題文に線を引いて枠で囲っただけです。この問題のメインの要求は「18世紀半ばから1920年代までのオスマン帝国の解体過程」であり、サブの要求は「帝国内の民族運動」と「帝国の維持を目指す動き」、また以上のことを踏まえてという条件が指している以上のことで問題に関わる部分は「かつてのオスマン帝国の支配領域が今日までに経験してきた大きな紛争の歴史的起源」であると読み取りました。

 

そして今後は全てこれらの要求を満たす内容だけを考え、これらの要求を満たす答案をどうやって書いていくのかというのを考えます。

 

この時点での一つの教訓は、今年のように過去に類題経験がある問題が本番で出た場合はその類題と今回解く問題の要求が本当に合致しているか確認しなければならないということです。

 

ありがちなのが、内容や分野が重なってるからこれはあの問題が当たったぞ、もらった!と喜んで、特に分析することもなく盲目的にその類題の解答を書き連ねることです。その類題と問題の要求が同じなら構わないのですが、違った場合は大量失点の原因となりうるので、当たった時こそ冷静に問題の要求を読み取りましょう。例えば、東大世界史の大論述で過去二度モンゴル帝国の時代の問題が出題されましたが、あれは昔の方は拡大過程が主、新しい方(確か2015)は文化と経済が主でしたよね。2015の大論述を解く際に、これはあの問題の類題だ!と思って拡大過程を意気揚々と書いてもその部分に関しては加点されないということです。

 

今回も京大は確か帝国の維持を目指す動きのみでしたが、この問題はその他にも要求があるのでそこを落とさないようにしましょう。

 

 

問題の要求の分析を終えたら、僕は指定語句を取り敢えずどうやって使うかを考えることにしました。指定語句は取り敢えずちゃんと捌けば確実に点が入るだろうし、東大側がこれらの指定語句は確実にこの問題に関わるものとしてわざわざ提示してくれているので、それは問題について考える際の足掛かりになるだろうと考えていたからです。

 

 

ただ、これにはデメリットもあって、指定語句に囚われて問題の要求に対しある部分の記述量が多くなり、バランスを欠いた答案になってしまう恐れがあるということです。本問はそれほど難しくない素直な問題ですし、ロンドン会議からセーヴル条約と最初から論述の終わりまでが指定語句で指示されているため、指定語句を上手く均等に捌けばそれなりにバランスの取れた解答が出来ると思います。しかしながら、難しい過去問だと指定語句を均等に20字に当てはまるように捌くと非常にバランスを欠いた答案(=低得点)になってしまいます。

 

 

このバランス感覚に気をつけて、答案の全体像を常に把握するというのを忘れないようにしてました。

 

 

ただ、さしあたっては指定語句を捌いていきます。

 

 

f:id:glossyon:20190802195844j:image

 

この時点ではこんな感じ。字は自分で分かるだけの丁寧さでいいということを強調するために敢えて汚くて小さな字で書いているということにしておいて下さい(苦笑)。

 

指定語句に関して思いつくことを列挙していき、その中から問題の要求に合致することを選ぶというのがいいでしょう。知識量が大切です。

 

この問題の場合はどうでしょうね。僕が書いたメモがきっと見にくいと思うので文字に起こします。

 

例えば、アフガーニーは、まず帝国内でパン=イスラーム主義が高揚し(国内の民族運動)、それをアブデュルハミト2世が統治に利用した(帝国の維持を目指す動き)とか。日露戦争は色々なポイントがありますが、この問題に限って言うと立憲主義国家(日本)が帝政国家(ロシア)を破ったことが、アブデュルハミト2世のミドハト憲法停止・スルタン専制に対し憲法復活を求める青年トルコ革命を導いた(解体過程&国内の民族運動)とか。フセイン=マクマホン協定はバルフォア宣言とセットでユダヤ・アラブ間の対立の原因(紛争の歴史的起源)とも言えるけど、パン=トルコ主義を進める反動化した政府が独の3B政策を支持するなど同盟国側についたのに対して、帝国内のパン=トルコ主義に反発するアラブ人は団結して協商国の英についたとか(解体過程点民族運動)。

 

 

この問題で色々なポイントがあるという点で難しい指定語句はこの位でしょうか。どのポイントで使うのが問題の要求に合致するのか=加点されるのかというのを見抜くのが鍵だと思います。

 

 

指定語句の捌き方を決めたら、答案の全体像を考えていきます。これも問題の要求に合致するかということだけを考えましょう。

 

そして、構想メモを書いていきます。今回は各国史の縦の流れなので、時系列順が望ましいでしょう。横の流れとかではないのでざっくりとした地図も不要だろうし、比較とかじゃないので表とか区切りも不要で、この時はこう、この時はこうというふうに書いていきます。

 

この際に〜世紀とか〜年代とか書けるのもありですが、僕は年代をほとんど覚えていなかった()ため、教科書の章立てとか〜戦争前・後みたいな感じで具体的な内容で分けてました。

 

今回はこんな感じです。

 

f:id:glossyon:20190802201401j:image

 

(結構な量の知識を忘れてしまったので2/26に書いたものよりクオリティはかなり落ちています、すみません)

 

僕は前述の通り○○があったのは〜年代とかほとんど覚えていなかったので、取り敢えず当たったと思ってた京大の過去問通り、帝国の維持を目指す動き(つまりは為政者の思想)毎に書いていきました。

 

パン=オスマン主義がアブデュルハミト1世の時、パン=イスラーム主義がアブデュルメジト2性の時、パン=トルコ主義が青年トルコ政府の時、そして一次大戦の敗戦後の帝国という区切りです。

 

 

この区切りに応じて、指定語句をまず書いていきます。本問の場合は時代で当てはめていけばいいので難しくはない筈です。

 

 

そして、指定語句以外の事項でこの問題の要求、「18世紀半ばから1920年代までのオスマン帝国の解体過程」・「帝国内の民族運動」・「帝国の維持を目指す動き」・「かつてのオスマン帝国の支配領域が今日までに経験してきた大きな紛争の歴史的起源」に合致するものを書いていきます。ここが知識量の見せどころで、これをいっぱい思いつくと高得点が取れるはずです。今回はオスマン帝国の解体過程があまり指定語句になっていない?のでここを書いたりとかかな。他にも色々あると思いますが、僕の現時点での知識量がだいぶ衰えてしまったので多くは書けませんでした(当日何を書いたかもあまり覚えてない)。

 

 

この指定語句以外で何を書くかは、2018年の女性史の問題で女性の具体的活動をどれだけ書けるかのように、勝負の肝となる場合があります。僕は2018、つまり現役時は問題文の要求に"具体的"とあったにも関わらず、ゆーて大論述だし知識の羅列とかじゃないだろと勝手な解釈をし、問題文の要求に答えずに具体的な活動を指定語句のキュリーとナイティンゲール以外の事項を書けずに世界史で38点となり落ちました(これが浪人期の45点なら現役で合格していた)。

 

 

話は脱線しましたが、これで構想メモは完成したので、後は論述を書いていくだけです。このメモを作るのは本番なら10〜20分程度でしたね。

 

 

論述は流石に書く気がしないしもうクオリティの高いものは中々書けないので勘弁して下さい。構想メモが出来たら後はそれに従って書くだけだと思うのでいいですよね。

 

 

 

それでは今回はここまで!

 

次は同時代の横と、比較について書いていくつもりです。

 

 

 

 

 

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